JAJSFS3D July   2018  – May 2025 OPA855

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 代表的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 入力および ESD 保護
      2. 8.3.2 フィードバック ピン
      3. 8.3.3 広いゲイン帯域幅積
      4. 8.3.4 スルーレートと出力段
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 分割電源と単一電源動作
      2. 8.4.2 パワーダウン モード
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 光学フロント エンド システム内の TIA を使用したものです
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 光センサ インターフェイス
        1. 9.2.2.1 設計要件
        2. 9.2.2.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.2.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 デバイス サポート
      1. 10.1.1 開発サポート
    2. 10.2 ドキュメントのサポート
      1. 10.2.1 関連資料
    3. 10.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 10.4 サポート・リソース
    5. 10.5 商標
    6. 10.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 10.7 用語集
  12. 11改訂履歴
  13. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パワーダウン モード

OPA855 は、静止電流を低減して消費電力を節約するため、パワーダウン モードを備えています。図 6-23図 6-24 は、PD ピンがディセーブルとイネーブルの状態をトグルするとき OPA855 の過渡応答を示しています。

PD ディスエーブルおよびイネーブル スレッショルド電圧は、負電源を基準としています。アンプが正電源を 3.3V、負電源をグラウンドに設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は 0.65V、イネーブル スレッショルド電圧は 1.8V です。アンプが ±1.65V 電源に設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は –1V、イネーブル スレッショルド電圧は 0.15V です。アンプが ±2.5V 電源に設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は –1.85V、イネーブル スレッショルド電圧は –0.7V です。

図 8-8 に、PD ピンがイネーブル状態からディスエーブル状態に掃引されるときの標準的なアンプのスイッチング動作を示します。同様に、図 8-9 は、PD ピンがディセーブル状態からイネーブル状態にスイープされるときの標準的なアンプのスイッチング動作をに示します。ダウン スイープとアップ スイープとのスイッチング スレッショルドの小さな差は、PD のノイズ耐性を高めるためにアンプにヒステリシスが設計されていることによるものです。

OPA855 スイッチング スレッショルド(PD ピンを High から Low に掃引)図 8-8 スイッチング スレッショルド
(PD ピンを High から Low に掃引)
OPA855 スイッチング スレッショルド ( PD ピンを Low から High に掃引)図 8-9 スイッチング スレッショルド ( PD ピンを Low から High に掃引)

PD ピンを low に接続すると、アンプがディスエーブルになり、出力が高インピーダンス状態になります。アンプが非反転アンプとして構成されている場合、帰還 (RF) およびゲイン (RG) 抵抗ネットワークはアンプの出力への並列負荷を形成します。アンプの入力段を保護するため、OPA855 は反転入力ピンと非反転入力ピンの間に内部の双方向保護ダイオードを使用します。図 8-3 も参照してください。パワーダウン状態では、アンプの入力ピン間の差動電圧がダイオードの電圧降下を超えると、非反転入力ピンと出力ピンとの間に低インピーダンスの経路が追加されます。