JAJSMO2B June 2025 – July 2025 TCAN1162-Q1
PRODUCTION DATA
CAN ドライバがアクティブ モードのとき、TXD DTO 回路は、TXD がタイムアウト期間 tTXD_DTO よりも長くドミナントに保持されるハードウェアまたはソフトウェアのフォルトが発生した場合に、ローカル ノードがネットワーク通信をブロックすることを防ぎます。TXD DTO 回路は、TXD の立ち下がりエッジでトリガされます。回路のタイムアウト定数 tTXD_DTO よりも前に立ち上がりエッジが確認されない場合、CAN ドライバはディセーブルされ、バス ラインはリセッシブ レベルに解放されます。これにより、ネットワーク上の他のノード間の通信用にバスが空いた状態になります。CAN ドライバーは、TXD 端末での次の優勢から劣勢への遷移時に再度アクティブ化され、優勢タイムアウトがクリアされます。高速レシーバと RXD 端子は、TXD DTO フォルト中、CAN バス上の状態を反映します。TXD DTO フォルト中に TS 端子が low に駆動されます。
図 7-2 TXD DTO のタイミング図TXD DTO 回路で許容される最小ドミナント TXD タイムにより、デバイスの可能な最小送信データ レートが制限されます。CAN プロトコルでは、最悪の場合、(TXD 上で) 最大 11 個の連続したドミナント ビットを許容しています。この場合、5 個の連続したドミナント ビットの直後にエラー フレームが発生します。最小送信データ レートは、最小 tTXD_DTO 時間と連続するドミナント ビット数 (11 ビット) を使用して計算できます。