JAJSWL3C September 2008 – May 2025 TXB0106
PRODUCTION DATA
TXB0106 のアーキテクチャ (図 7-1 をご参照ください) は、A から B、または B から A へのデータの流れの方向を制御するためのディレクションコントロール信号を必要としません。DC 状態において、TXB0106 の出力ドライバはハイまたはローを保持しますが、外部ドライバによって上書き (オーバードライブ) されるように弱く設計されています。これにより、バス上のデータの流れが逆方向に切り替わった際にも対応できます。
出力ワンショットは、A または B ポートの立ち上がりまたは立ち下がりエッジを検出します。立ち上がりエッジの間、ワンショットによって PMOS トランジスタ (T1、T3) が短時間オンになり、Low から High への遷移が高速化されます。同様に、フォールエッジ時には、ワンショット回路が NMOS トランジスタ (T2、T4) を短時間オンにし、high から low への遷移を高速化します。出力遷移時の標準出力インピーダンスは、VCCO = 1.2V~1.8V で 70Ω、VCCO = 1.8V~3.3V で 50Ω、VCCO = 3.3V~5V で 40Ω です。
図 7-1 TXB0106 I/O セルのアーキテクチャ