JAJT475 June 2025 LDC5072-Q1 , MSPM0G3507 , TMAG5170 , TMAG6180-Q1
インダクティブ方式の角度センサには、磁気センサに比べていくつかの利点があります。その主な利点は、外部 DC フィールドに対する固有の磁気耐性です。さらに、インダクティブ技術では、金属ターゲットがシャフトの周りを回転するときの位置を判定するため、誘導性金属ターゲットのみ (磁石がない) を検出コイルの近くに配置する必要があります。
図 7 は、各センサコイルに 1 つずつ搭載された 2 つの LDC5072-Q1 インダクティブセンサを使用した、アブソリュートエンコーダを示しています。Nonius エンコーディングには 2 つの検出コイルが必要です。外側のセンサターゲットには 16 個の金属位置があり、内側のターゲットには 15 個ある可能性があります。両方のターゲットの間隔を均等にすると、完全な回転に対して一意のパターンが強制され、絶対角度を高精度で知ることができます。
機械式レゾルバはインダクティブ方式のアブソリュートエンコーダと同じ機能を実行しますが、サイズと重量が欠点となります。プリント基板上にインダクティブ方式のエンコーディングソリューションを直接構築できますが、レゾルバは歯の周囲に銅線を巻きつけた厚いスチールラミネーション上に構築されます。また、レゾルバは機械的構造なため、製作コストが増加します。最後に、レゾルバは 500mW の電力 (7VRMS で 70mA を想定) を消費するため消費電力が問題になる可能性もあります。