JAJT475 June   2025 LDC5072-Q1 , MSPM0G3507 , TMAG5170 , TMAG6180-Q1

 

  1.   1
  2. はじめに
  3. ブラシレスモーター制御による位置センサの使用
  4. インクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダ
  5. FOC モーター制御技術とエンコーダの要件
  6. 位置センサ技術
  7. 磁気位置センサ
  8. 3D ホール効果リニアセンサを使用したリニア位置の例
  9. AMR センサを使用した回転角度の例
  10. インダクティブ方式による位置検出
  11. 10まとめ
  12. 11その他の資料

3D ホール効果リニアセンサを使用したリニア位置の例

5m/s ~ 15m/s で移動する高速移動ペイロードキャリアを搭載したリニアモーター搬送システムでは、多くの場合、100µs 未満のレイテンシおよび 8kHz 以下のサンプルレートの 12 ビット位置分解能で十分ですが、図 3 に示すように、複数の位置センサを高速シリアルペリフェラルインターフェイス (SPI) バス経由で単一のマイコンに接続します。

TMAG5170 3D ホール効果センサには、高精度、低レイテンシ、基板配置の柔軟性という 3 つの主な利点があります。全温度範囲にわたる感度誤差ドリフトは 2.8% 未満です。10MHz SPI により低レイテンシが可能になります。さらに、オンボードの 3D センシング素子により、XY、YZ、XZ の検出方向を設定できるため、磁石に対するセンサの配置位置の柔軟性が向上します。

クワッド 3D ホール効果センサを搭載した高精度で低レイテンシのリニア位置検出のリファレンスデザインは、25mm 間隔で配置した TMAG5170 を使用して、高精度で低レイテンシのリニア位置検出を実現します。C2000™ マイコンは 4 つの TMAG5170 センサすべてから Z と X 磁場データを 8kHz 以上のサンプルレートで読み取り、0.15mm 未満の誤差、57.5µs 未満のレイテンシで移動する磁石の位置を計算します。

 リニアモーター搬送システムの TMAG5170。図 3 リニアモーター搬送システムの TMAG5170。