JAJU827B july 2021 – april 2023
このセクションでは、サンプル・ソフトウェアの基本的な機能について説明します。内部 ADC 実装用のサンプル・ソフトウェアは、DigitalPower SDK で入手できます。ADS8363 をサポートするソフトウェアを MySecure Software からリクエストします。このソフトウェアは、定義された周波数帯域のアーク・ノイズを計算するだけで、アーク放電があるかどうかを示す条件やスレッショルドは実装していないため、評価用となります。計算されたアーク・ノイズは、変数 AD_result で確認できます。正しく設定をすると、この値はアーク放電状態のときに増加します。
ソフトウェアの実装は、内部 ADC を評価するプロジェクトと外部 ADC を評価するプロジェクトで異なりますが、一般的な考え方は同じです。ソフトウェアは ADC から 1024 個のサンプルを読み取り、このサンプルをアーク検出アルゴリズムに渡します。ほとんどすべてのサンプリングとデータ操作は、アーク検出が継続的に実行されるように、ダイレクト・メモリ・アクセス (DMA) などのバックグラウンド・リソースを使用して実行されます。サンプリングされたデータは、サイズが 1024 の CH1Data という配列に格納されます。この配列が埋まると、すぐにアーク検出アルゴリズムに渡され、値が別のメモリ位置にコピーされます。これにより、フォアグラウンドで実行されているアーク検出アルゴリズムで使用されているデータを破損することなく、バックグラウンドで CH1Data 配列が DMA により再び埋められるようになります。
ソフトウェアを制御する方法と、これらの変数を観察する方法の詳細については、セクション 3.2 を参照してください。