JAJSC81H may   2016  – july 2023 LSF0108-Q1

PRODMIX  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. Revision History
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報 (Q1)
    5. 6.5 電気的特性 - RKS パッケージ
    6. 6.6 電気的特性 - PW パッケージ
    7. 6.7 スイッチング特性 (降圧変換)
    8. 6.8 スイッチング特性 (昇圧変換)
    9. 6.9 代表的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 自動双方向電圧変換
      2. 8.3.2 出力イネーブル
      3. 8.3.3 ウェッタブル・フランク
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 昇圧および降圧変換
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 I2C PMBus、SMBus、GPIO
        1. 9.2.1.1 設計要件
          1. 9.2.1.1.1 イネーブル、ディセーブル、およびリファレンス電圧のガイドライン
          2. 9.2.1.1.2 バイアス回路
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 9.2.1.2.1 双方向変換
          2. 9.2.1.2.2 プルアップ抵抗の値設定
          3. 9.2.1.2.3 LSF0108-Q1 帯域幅
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 混合モード電圧変換
        1. 9.2.2.1 単一電源変換
        2. 9.2.2.2 Vref_B < Vref_A + 0.8V の電圧変換
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 10.2 サポート・リソース
    3. 10.3 商標
    4. 10.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 10.5 用語集
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

Vref_B < Vref_A + 0.8V の電圧変換

「イネーブル、ディセーブル、およびリファレンス電圧のガイドライン」セクションで説明されているように、一般的には Vref_B > Vref_A + 0.8V が推奨されますが、この設計に追加事項を考慮すれば、デバイスは Vref_B < Vref_A + 0.8V の条件でも動作できます。

代表的な動作 (Vref_B > Vref_A + 0.8V): このシナリオでは、図 9-6 のチャネル 1 および 2 に示すように、適切な降圧変換のために A 側にプルアップ抵抗は必要ありません。デバイスの標準動作モードでは、B から A への降圧変換時に、A 側の I/O ポートが Vref_A にクランプされ、適切な電圧変換が行われます。デバイスの動作の詳細については、『LSF ファミリを使用した降圧変換』ビデオを参照してください。

Vref_B < Vref_A + 0.8V 動作の要件:このシナリオでは、Vref_A と Vref_B の間には A 側の I/O ポートが Vref_A にクランプされるようにするための十分な電圧差がなく、電圧が Vref_B - 0.8V とほぼ等しくなります。たとえば、Vref_B = 1.8V、Vref_A = 1.2V の場合、A 側の I/O は約 1.0V の電圧にクランプされます。そのため、このような状況で動作させるには、次の設計に関する追加条件を満たす必要があります。

  • 動作中は Vref_B を VRef_A よりも高くする (Vref_B > Vref_A)
  • ラインが適切な電圧に完全にプルアップされるよう、A 側の I/O ポートにプルアップ抵抗を実装する。

図 9-8 に、LSF0108-Q1 を使用して 1.2V ↔ 1.8V の変換を実行するこのセットアップの例を示します。このタイプのセットアップは、「推奨動作条件」の表に従っていれば、1.8V ↔ 2.5V、1.05V ↔ 1.5V など他の電圧ノードにも適用されます。

GUID-20221012-SS0I-C2K8-CFGB-W8MCS1JRPK3M-low.svg図 9-8 LSF010x-Q1 を使用した 1.2V から 1.8V へのレベル変換