JAJSPX7E February 2023 – April 2024 TLV709
PRODUCTION DATA
回路の信頼性を確保するには、デバイスの消費電力、プリント基板 (PCB) 上の回路の位置、およびサーマル プレーンの適切なサイズを考慮する必要があります。レギュレータの周囲の PCB 領域には、熱ストレスを増大させるその他の発熱デバイスが、ほとんどまたはまったくないようにする必要があります。
1 次近似では、レギュレータの消費電力は、入力と出力の電圧差と負荷条件に依存します。消費電力 (PD) は、次の式で計算されます。
サーマル パッドを備えたデバイスの場合、デバイス パッケージの主な熱伝導経路は、サーマル パッドを通って PCB へと接続されます。サーマル パッドをデバイスの下の銅パッド領域に半田付けします。このパッド領域には、放熱性を高めるために、追加の銅プレーンに熱を伝導するメッキされたビアの配列を設ける必要があります。
最大消費電力により、デバイスの最大許容周囲温度 (TA) が決まります。次の式によると、消費電力と接合部温度は、多くの場合、いくつかの要因による関係があります。これらの要因としては、PCB とデバイス パッケージを組み合わせた接合部から周囲への熱抵抗 (RθJA)、および周囲空気の温度 (TA) があります。
熱抵抗 (Rθ JA) は、特定の PCB 設計に作り込まれている熱拡散能力に大きく依存します。したがって、RθJA は、銅箔の総面積、銅の重量、プレーンの位置に応じて変化します。熱に関する情報 表に記載されている接合部から周囲への熱抵抗は、JEDEC 標準の PCB および銅箔面積によって決まります。この熱抵抗は、パッケージの熱性能の相対的な測定値として使用されます。PCB 基板レイアウト最適化により、熱に関する情報 表の値に比べて RθJA が 35%~55% 改善されています。詳細については、『基板レイアウトが LDO の熱性能に及ぼす影響に関する実証的分析』アプリケーション ノートを参照してください。