JAJSMG9E March   2021  – December 2023 TPS3704

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. デバイス命名規則
  6. ピン構成と機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 タイミング図
    8. 6.8 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 VDD
      2. 7.3.2 SENSEx 入力
        1. 7.3.2.1 SENSEx ピンの電圧過渡耐性
          1. 7.3.2.1.1 SENSEx ヒステリシス
      3. 7.3.3 RESETx/RESETx
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 通常動作 (VDD > VDD(MIN))
      2. 7.4.2 低電圧誤動作防止 (VPOR < VDD < UVLO)
      3. 7.4.3 パワーオン リセット (VDD < VPOR)
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
      1. 8.1.1 電圧スレッショルド精度
      2. 8.1.2 可変電圧スレッショルド
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計 1:マイクロコントローラの電源レール用のマルチレール・ウィンドウ監視
        1. 8.2.1.1 設計要件
        2. 8.2.1.2 詳細な設計手順
      2. 8.2.2 設計 2:機能安全のユースケースを強化するための手動セルフ・テスト・オプション
        1. 8.2.2.1 設計要件
        2. 8.2.2.2 詳細な設計手順
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
      1. 8.3.1 電源に関するガイドライン
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.4.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 デバイス命名規則
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

SENSEx 入力

SENSEx 入力は、使用するデバイス電源電圧に関係なく、0V~5.55V の電源レールを監視できます。重要な電圧レールやプッシュ ボタン入力の監視には、SENSEx ピンを使用します。このピンの電圧が VIT-(UV) を下回るか、VIT+(OV) を上回ると、RESETx/RESETx がアサートされます。SENSEx ピンの電圧が正のスレッショルド電圧 VIT-(UV) + VHYS を上回るか、負のスレッショルド電圧 VIT+(OV) - VHYS を下回ると、設定された RESETx/RESETx 遅延時間経過後にRESETx/RESETx がディアサートされます。
内部コンパレータにはヒステリシスが内蔵されているため、監視対象の電圧レールにわずかな変化があっても、RESETx/RESETx のアサートおよびディアサートが確実に行われるようになっています。

TPS3704x は、コンパレータと高精度基準電圧およびトリムされた分圧抵抗を組み合わせています。この構成によって、すべての抵抗許容誤差が精度と性能仕様において考慮されているため、デバイスの精度が最適化されます。TPS3704x デバイスは、SENSEx ピンで発生する短い過渡に対して比較的耐性があります。大半の場合必要ではありませんが、ノイズの多いアプリケーションでは、SENSEx 入力に 10nF~100nF のバイパス コンデンサを配置して、監視対象の信号の過渡電圧に対する感度を低減するのが優れたアナログ設計手法といえます。