JAJSMG9E March 2021 – December 2023 TPS3704
PRODUCTION DATA
TPS3704x のどのバージョンが、表 9-3 に示されている監視対象レール (VMON) とウィンドウ許容誤差に最適であるかを判断してください。TPS3704x は、過電圧および低電圧の監視が可能で、0.4V~5.55V のコモン レールの電圧を正確に監視できます。このアプリケーションでは、1.2VCORE レールに ±5% のばらつきしか許容されないため、レールを非常に厳しく監視する必要があります。この要件を満たすために、±3% のスレッショルドを持つ TPS37042 が選ばれました。3.3VI/O はより柔軟で、最大 8% のばらつきまで動作可能です。TPS3704x にはさまざまな許容誤差オプションがあるため、この電圧レールに対しては ±6% のスレッショルドを選択することができます。VIT+(OV) と VIT-(UV) のワーストケースを計算するには、精度も考慮する必要があります。VIT+(OV) と VIT-(UV) のワーストケースは、式 5 と 式 6 でそれぞれ計算できます。
また、OV スレッショルド や UV スレッショルドを決定する際には、フォルト後の解放ポイントが電源の許容誤差限界値よりも高くなるように、ヒステリシスを考慮する必要があります。詳細については、図 6-1 を参照してください。
出力が高インピーダンス状態に切り替わるとき、RESETx/RESETx ピンの立ち上がり時間はそのノードのプルアップ抵抗と容量に依存します。プルアップ抵抗は、ダウンストリーム タイミング要件と、アプリケーションに必要な VOL を十分に低くするために必要なシンク電流の両方を満たすものを選択してください。低容量性負荷には 10kΩ~1MΩ の抵抗が適しています。