JAJA979 August   2025 DP83TD510E

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2アプリケーションのトラブルシューティング
    1. 2.1 回路図とレイアウトのチェックアウト
    2. 2.2 部品チェックリスト
    3. 2.3 デバイスの正常性チェック
      1. 2.3.1 電圧供給ピンの確認
      2. 2.3.2 RST_N ピンのプロープ
      3. 2.3.3 CLKOUT ピンのプローブ
      4. 2.3.4 SMI ピンのプロープ
    4. 2.4 レジスタ値の読み出しと確認
    5. 2.5 ストラップ設定の確認
    6. 2.6 ループバック
    7. 2.7 MDI ヘルス チェック
      1. 2.7.1 一般的な問題のリンクアップ
      2. 2.7.2 送信レベル
        1. 2.7.2.1 送信レベルの変更
      3. 2.7.3 時間領域反射計測
      4. 2.7.4 信号品質チェック
      5. 2.7.5 MDI テスト モード
    8. 2.8 MII ヘルス チェック
      1. 2.8.1 RGMII
      2. 2.8.2 RMII
      3. 2.8.3 MII
  6. 3まとめ
  7. 4参考資料

一般的な問題のリンクアップ

DP83TD510E がリンク パートナーとのリンク アップに問題が発生している場合、以下の一般的な理由を確認してください。

電源を供給していないリンク パートナーに接続する場合、または 50Ω で適切に終端された場合に、デバイスが MDI ラインで通常リンク パルス (NLP) を送信していることを確認してください。これらの信号は、リンクを共有する 2 つの PHY 間の情報交換として機能するため、両方のデバイス用に設計された構成で信号をリンクアップできます。以下の波形は、想定された信号を示しています。

 通常リンク パルス (拡大)図 2-4 通常リンク パルス (拡大)
 通常リンク パルス図 2-5 通常リンク パルス

また、DP83TD510 は、手動で自動ネゴシエーションをディセーブルにし、各デバイス (1 つはホスト、その他はクライアント) を構成することで、この自動ネゴシエーション ステージをバイパスし、強制的にリンクを設定することもできます。これらの関数のスクリプトを次に示します。選択した送信レベルは、デバイスがストラップされているものと同じで、レジスタ 0x18F6[12] に反映されます。

begin

000D 0007
000E 0200
000D 4007
000E 0000 // Disable AN

000D 0001
000E 08F6
000D 4001
000E 1000 // Force transmit level to 2.4V, write 0000 for 1V

000D 0001
000E 0834
000D 4001
000E 4002 // Configure Device as Master, write 0002 for Slave

end