JAJSCL8C May 2012 – September 2025 INA3221
PRODUCTION DATA
INA3221は、最大 3 つの独立した電源バスを監視するために 3 つのチャネルを備えていますが、マルチチャネル監視によってシャント抵抗の配置が不適切になることがあります。理想的には、シャント抵抗を、対応するチャネル入力ピンのできるだけ近くに配置します。しかし、システムのレイアウトや複数の電源レールのために、1 つ以上のシャント抵抗をより離れた場所に配置する必要が生じることがあり、その結果、測定誤差が大きくなる可能性があります。これらの誤差は、シャント抵抗と入力ピンの間に存在する追加の配線インダクタンスやその他の寄生インピーダンスによって生じます。配線が長くなると、基板上のノイズ発生部の近くに配線が引かれた場合に、信号にノイズが結合する可能性がさらに高まります。
INA3221平均化関数は、単一の測定が測定された各信号の平均値に及ぼす影響を制限することで、潜在的な問題を低減します。この制約により、ノイズが平均値に与える影響が低減され、その結果、実質的に入力信号フィルタが形成されます。
平均化機能を図 7-5に示します。動作は、最初にチャネル 1 のシャント入力信号を測定することから開始されます。この値は、対応するデータ出力レジスタに格納されていた前の値から差し引かれます。この差分は、平均化モード設定 (AVG2-0、構成レジスタのビット 11-9) でプログラムされた値で割られ、内部の累積レジスタに格納されます。計算された結果は、以前にロードされたデータ出力レジスタの値に加算され、その結果の値が対応するデータ出力レジスタにロードされます。更新後、次に測定する信号も同じ手順に従います。平均化モード設定に対して選択された値が大きいほど、図 7-6に示すように、新しい変換が平均値に及ぼす影響は少なくなり、また影響も少なくなります。この平均化機能はフィルタとして機能し、平均化された測定値から入力ノイズを低減します。
図 7-5 平均機能ブロック図
図 7-6 平均設定の例