JAJSJH9E April 2023 – August 2025 TPS62874-Q1 , TPS62875-Q1 , TPS62876-Q1 , TPS62877-Q1
PRODUCTION DATA
コントローラは、スタート条件を生成することで、データ転送を開始します。スタート条件は、図 8-17 に示すように、SCL が High のときに SDA ラインで High から Low への遷移が発生するときです。すべての I2C 互換デバイスは、スタート条件を認識する必要があります。
その後、コントローラは SCL パルスを生成し、7ビットのアドレスと読み取り/書き込み方向ビット R/W を SDA ラインに送信します。すべての送信中、コントローラはデータが有効であることを確認します。有効なデータ条件では、クロック パルスの High 期間中、SDA ラインのデータが安定している必要があります (図 8-18を参照)。すべてのデバイスは、1 次側デバイスによって送信されたアドレスを認識して、そのアドレスを内部の固定アドレスと比較します。一致するアドレスを持つターゲット デバイスだけが、9 回目の SCL サイクルの High 期間全体の間 SDA ラインを Low にすることで、アクノリッジを生成します (図 8-19を参照)。この確認を検出すると、コントローラはターゲットとの通信リンクが確立されたことを認識します。
コントローラは、データをターゲットへ送信するか (書き込みコマンド、R/W ビット 0)、ターゲットからデータを受信するため (読み取りコマンド、R/W ビット 1)、さらに SCL サイクルを生成します。どちらの場合も、送信側から送信されたデータに対して受信側がアクノリッジを返す必要があります。したがって、アクノリッジ信号は、どちらが受信側かに応じて、コントローラが生成する場合とターゲットが生成する場合があります。8 ビットのデータと 1 ビットのアクノリッジから構成される 9 ビットの有効なデータ シーケンスを、必要なだけ続けることができます。
データ転送を伝達するために、コントローラは、SCL ラインが high のときに SDA ラインを low から high にして、ストップ条件を生成します (図 8-17を参照)。これによってバスが解放され、アドレス指定されたターゲットとの通信リンクが停止します。すべての I2 C 互換デバイスが、ストップ条件を認識する必要があります。停止条件を受信すると、すべてのデバイスはバスが解放されたことを認識し、対応するアドレスに続く開始条件を待機します。
このセクションに示されていないレジスタ アドレスからデータを読み取ろうとした場合には、00h が読み出されます。