JAJSP06B November 2024 – March 2025 TPS54338 , TPS54438 , TPS54538
PRODUCTION DATA
TPS54x38は、RT/SYNCピンのさまざまな構成によって、RTモードおよび同期モードで動作できます。RTモードでは、RT選択のプログラミングによりTPS54x38のスイッチング周波数を設定できます。表 6-2に、RT選択のプログラミングを示します。RTがフローティング、またはGNDに接続されているとき、デバイスが最初に有効になったときに、この入力の状態が検出されます。コンバータが実行された後は、スイッチング周波数の選択は固定され、次のパワーオンサイクルまたはENトグルまで変更できません。RTを抵抗に接続すると、式 2を使ってスイッチング周波数を200kHz~2200kHzに設定できます。
ここで、
| RT / 同期ピン | 抵抗 | スイッチング周波数 |
|---|---|---|
| フローティング | 85kΩ | 500 kHz |
| GND | 40kΩ | 1000 kHz |
| 抵抗 | 18kΩ~220kΩ | 200kHz~2200kHz |
スイッチング周波数が、RT/同期ピンで設定された条件に準拠しない場合は、次の4つのケースがあります。
内部のフェーズ ロック ループ(PLL)によって、200kHz~2200kHzでの同期が可能になり、RTモードからSYNCモードへと簡単に切り替えることができます。同期機能を有効にするには、オン時間が100ns以上の方形波クロック信号をRT/同期ピンに接続します。クロック信号の振幅は、0.9V未満および1.7Vより高い間に遷移する必要があります。
RTモードとSYNCモードの両方が必要なアプリケーションでは、図 6-3に示すRC回路を使用してRT/SYNCピンとのインターフェイスを確立できますが、容量性負荷によりRTモードへの移行が遅くなります。RT / 同期ピンをGND /フローティングに接続しないでください。また、100pFコンデンサを推奨します。直列RC回路を使用するときは、RT/SYNCピンの信号の振幅が0.9V未満および1.7Vより高く遷移する必要があることを確認します。