JAJSVW5A December 2024 – April 2025 TMP118
PRODUCTION DATA
物理的な I2C インターフェイスは、シリアル クロック (SCL) ラインとシリアル データ (SDA) ラインで構成されます。SDA ラインと SCL ラインの両方を、外部プルアップ抵抗経由で電源に接続する必要があります(コントローラに内蔵されている場合を除く)。プルアップ抵抗のサイズは、I2C ラインの容量、プルアップ バス電圧、通信周波数によって決まります。詳細については、『I2C のプルアップ抵抗の計算』アプリケーション ノートを参照してください。データ転送は、バスがアイドル状態のときのみ開始できます。STOP 条件の後に SDA ラインと SCL ラインの両方が High になると、バスはアイドルと見なされます。
このデバイスとの I2C 通信は、コントローラが START 条件を送信することで開始され、コントローラが STOP 条件を送信することで終了します。SCL が High のときに SDA ラインが High から Low に遷移すると、START 条件が定義されます。SCL が High のときに SDA ラインが Low から High に遷移すると、STOP 条件が定義されます。
反復 START 条件は、START 条件と似ており、連続 STOP および START 条件の代わりに使用されます。反復 START 条件は START 条件と同じに見えますが、STOP 条件がない状態(バスがアイドルでないとき)に発生するため、START 条件とは異なります。
図 7-13 START 条件と STOP 条件の定義SCL の各クロック パルス時に 1 データ ビットが転送されます。1 バイトは SDA ラインの 8 ビットで構成されます。バイトには、デバイス アドレス、レジスタ ポインタ、ターゲットとの間で書き込まれるデータ、またはターゲットから読み取られるデータのいずれかを使用できます。データは、最上位ビット (MSB) を先頭にして転送されます。START 条件と STOP 条件の間に、コントローラからターゲットへ 2 バイトのデータを転送できます。SDA ラインのデータは、クロック周期の High フェーズ中は安定している必要があります。SCL が High のときにデータ ラインが変化すると、制御コマンド (START または STOP) として解釈されるためです。
図 7-14 1 バイトのデータ転送