出力インダクタの選択は、コンバータを設計する際に最も重要な選択肢の 1 つです。以下のリストは、インダクタンスの値を決定する際の検討事項の要点をまとめたものです。その他の検討事項については、セクション 7 を参照してください。
まずは、インダクタの値を全負荷の 30% から 50% の範囲 リップル電流 (ΔI) となるように設定します。
式 4.
- インダクタの値の選択は、負荷過渡応答と直接相関します。インダクタの値が大きすぎると、負荷過渡応答が不十分になる可能性があります。
- リップル電流は、コンバータが電流制限に入る DC 負荷電流に影響を及ぼします。全負荷時のピークバレー電流が、電流制限スレッショルドより十分なマージンで下回っていることを確認します。推奨される範囲は、電流制限スレッショルドの 60% 〜 80% です。
- リップル電流は、コンバータの RMS 損失に影響を及ぼします。リップル電流が大きくなるほど、RMS 損失は大きくなります。