図 3-17 に、BCU パワー・ツリーを示します。

図 2-2 BCU パワー・ツリー

BCU は 18V～32V の範囲で、定格 24V で供給されます。 24V 電源は、最小電力が 70W の AC-DC モジュールまたは DC-DC モジュールから供給できます。

2 つの 24V 入力電源パス (LV_24V および RY_24V) があります。LV_24V は、デバイスのすべての制御機能に電力を供給するために使用されます。LM51440 を使って、LV_24V を 5V に変換しています。最大電流は 4A です。5V 電源レールは、TMDCNCD263、UCC12050、SN6505B に電源電圧を供給するために使用されます。UCC12050 は、絶縁型 CAN のトランシーバ側 5V 電源電圧を供給します。SN6505B、トランス、TPS76350 は、絶縁型 RS-485 のトランシーバ側 5V 電源電圧を供給します。低ドロップアウト (LDO) TPS7A1601 は、LV_24V を 12V に変換します。 この 12V 電源レールを使って、BQ79600 のリバース・ウェークアップ機能を実現できます。LDO TPS7B8133 は、5V を 3.3V に変換します。 この 3.3V 電源レールを使って、絶縁型 CAN または絶縁型 RS-485、BQ32002、HDC3020、TPS3823 のデジタル側電源電圧を供給します。RY_24V は、LV_24V とは独立にリレー・コイルに電力を供給するために使用します。

EN ピンを経由して LMR51440 をウェークアップするには、2 つのウェークアップ・パスがあります。1 つは LV_24V を使用したボタン・トリガで、もう 1 つは BQ79600-Q1 からのリバース・ウェークアップです。BQ79600-Q1 は、バッテリ・パックでアンマスク・フォルトが検出された場合、INH ピンによる自動ホスト・ウェークアップをサポートしています。MCU は LMR51440 に IO 電圧を供給し、ウェークアップ・トリガ電圧が変動したとき、EN ピンを通じて LMR51440 を保持します。