JAJU908 November 2023
電源テストとしては、入力電圧 (VDC) が変化したときの 5V 電源の変動を測定するテストと、入力電圧が GNDを基準として負になったときの入力電流の測定があります。後者は、逆入力条件を模擬するものです。
図 3-17 は、2V~36V の範囲の VDC 入力電圧に対して、5V 電源がアクティブであり、適切にレギュレートされていることを示しています。これらの測定値は、外部負荷なしで、リファレンス・デザイン基板において記録しています。
図 3-3 は、GND を基準として負の電圧が入力に印加された場合の入力電流を示しています。印加電圧が -5V よりもさらに負になると、電流は直線的に増加します。
正 (通常極性) の入力電圧を印加した場合について、入力端子での入力電流と印加された入力電圧との関係を 図 3-4 に示します。公称 24V 電源レベルの場合、controlCARD マイクロコントローラ・ボードを含めて、このデザインの入力電流は約 120 mA です。これは、リレーがアクティブに駆動されておらず、CAN、RS-485、デイジー・チェーン、イーサネット・トランシーバがアイドル状態のときのアイドル電流を表します。印加電圧が 36V に上昇すると、入力電流はわずかに増加しますが、大きな増加はありません。これは、VDC に接続されているどの部品もブレークダウンしていないことを示しています。すなわち、このデザインは、最大 36V の定常状態 VDC 電圧による損傷を受けていません。このデザインは、電源システムで発生する可能性のあるロード・ダンプ条件に耐える堅牢性があります。