パッケージ情報
パッケージ | ピン数 SOIC (D) | 8 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 2,500 | LARGE T&R |
SN65HVD235 の特徴
- 3.3V単一電源
- バス・ピンのフォルト保護:±36V超
- バス・ピンのESD保護: ±16kV超、HBM
- ISO 11898-2準拠
- GIFT/ICT準拠
- 最高1Mbspのデータ速度
- 広い同相電圧範囲: -7V~12V
- 高い入力インピーダンスにより120ノードが可能
- LVTTL I/Oは5V許容
- ドライバ遷移時間が可変なため放射特性が向上
- 電力オフのノードはバスに不干渉
- 低電流のスタンバイ・モード:200µA(標準値)
- SN65HVD233:ループバック・モード
- SN65HVD234:超低電流のスリープ・モード
- 標準消費電流: 50nA
- SN65HVD235:オートボーのループバック・モード
- サーマル・シャットダウン保護機能
- グリッチ・フリーのバス入力および出力による電源オンおよびオフ
- 高い入力インピーダンスと低いVCC
- 電源サイクル中のモノリシック出力
SN65HVD235 に関する概要
SN65HVD233、SN65HVD234、SN65HVD235は、ISO 11898標準に準拠したCAN (Controller Area Network)シリアル通信の物理レイヤを採用しているアプリケーションで使用されます。各デバイスはCANトランシーバとして、最高1Mbpsの信号速度で、差動CANバスとCANコントローラとの間の送受信を実行する機能を備えています。
これらのデバイスは、非常に過酷な環境で動作するよう設計されており、クロスワイヤ保護、±36Vまでの過電圧保護、グランド消失保護、過熱保護(サーマル・シャットダウン)、±100Vの同相過渡保護の機能があります。これらのデバイスは、-7V~12Vの広い同相電圧範囲で動作します。これらのトランシーバは、マイクロプロセッサ上のホストCANコントローラと、産業用、ビルディング・オートメーション、輸送機関、車載用のアプリケーションで使用される差動CANバスとの間のインターフェイスです。
モード:SN65HVD233、SN65HVD234、SN65HVD235デバイスのRSピン(ピン8)で、高速、勾配制御、低消費電力スタンバイ・モードの3つの動作モードを選択できます。ピン8を直接グランドへ接続すると高速モードの動作が選択され、ドライバ出力トランジスタは立ち上がり/立ち下がり勾配の制限なしに、可能な限り高速にオン/オフのスイッチングを行います。立ち上がり/立ち下がり勾配は、RSピンとグランドとの間に抵抗を接続して調整できます。この勾配は、ピンの出力電流に比例します。抵抗値が10kΩの場合、デバイス・ドライバのスルーレートは約15V/µsで、抵抗の値が100kΩなら、デバイスのスルー・レートは約2.0V/µsです。勾配制御の詳細については、「機能説明」セクションを参照してください。
SN65HVD233、SN65HVD234、SN65HVD235は、RSピンにHIGHロジック・レベルが印加されると、低電流のスタンバイ(リッスンのみ)モードへ移行し、このモードでは、ドライバのスイッチがオフになり、レシーバはアクティブのまま保持されます。ローカル・プロトコル・コントローラがバスにメッセージを送信する必要がある場合、RSピンを使用して、デバイスを高速モードまたは勾配制御モードに戻す必要があります。
ループバック(SN65HVD233):SN65HVD233のループバック(LBK)ピン(ピン5)がロジックHIGHになると、バス出力とバス入力が高インピーダンス状態になります。内部的には、デバイスのDからRへのパスはアクティブに維持され、ドライブからレシーバへのループバックに使用可能で、これによりバスに干渉しない自己診断ノード機能として使用できます。ループバック・モード機能の詳細については、「機能説明」セクションを参照してください。
超低電流スリープ(SN65HVD234):SN65HVD234は、ENピン(ピン5)にロジックLOWレベルが印加されると、超低電流スリープ・モードになり、ドライバとレシーバの両方の回路が非アクティブになります。デバイスは、ピン5にロジックHIGHレベルが印加されて回路が再度アクティブになるまで、このスリープ・モードに維持されます。
オートボー・ループバック(SN65HVD235):SN65HVD235デバイスのABピン(ピン5)にはバス・リッスンのみのループバック機能が実装されており、ローカル・ノード・コントローラのボーレートをCANバスのものと同期できます。オートボー・モードでは、ドライバのバス出力は高インピーダンス状態になり、レシーバのバス入力はアクティブ状態に維持されます。コントローラのボーレート検出やオートボー機能を補助するため、内部的にDピンからRピンへのループバックがあります。オートボー・モードの詳細については、「機能説明」セクションを参照してください。