パッケージ情報
パッケージ | ピン数 VQFN (RTQ) | 56 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 2,000 | LARGE T&R |
TPS23882B の特徴
- PoE 2 タイプ 3 2 ペア Power Over Ethernet アプリケーション用の IEEE 802.3bt PSE ソリューション
- テキサス・インスツルメンツの FirmPSE システム・ファームウェアと互換
- プログラム可能な SRAM メモリ
- ±4% の精度で電力制限をプログラム可能
- 200mΩ の電流センス抵抗
- MCU 不要で、15W または 30W の自律モードをユーザーが選択可能
- 2 ペアのポート電力割り当てを選択可能
- 4W、7W、15.4W、30W
- ポートごとに専用の 14 ビット積算電流 ADC
- DC 分離用のノイズ耐性 MPS
- 2% の電流センシング精度
- 1 ビットまたは 3 ビットの高速ポート・シャットダウン入力
- 自動クラス検出および電力測定
- 「誤認なし」の 4 ポイント検出
- 突入および動作フォールドバック保護
- 425mA と 1.25A の電流制限値を選択可能
- ポートの再マッピング
- 8 ビットまたは 16 ビットの I2C 通信
- 柔軟なプロセッサ制御の動作モード
- 自動、半自動、手動 / 診断
- ポートごとの電圧監視およびテレメトリ
- -40℃~+125℃の動作温度範囲
TPS23882B に関する概要
TPS23882B は、IEEE 802.3bt 規格に従ってイーサネット・ケーブルに電力を重畳するための 8 チャネル給電機器 (PSE) コントローラです。本 PSE コントローラは、有効なシグネチャを持つ受電デバイス (PD) の検出、相互識別の完了、電力の供給を行うことができます。
TPS23882B は TPS2388 に対して、電流センス抵抗値の低減、SRAM のプログラム可能性、プログラム可能な電力制限、容量測定、テキサス・インスツルメンツの FirmPSE システム・ファームウェアとの互換性に関して改良を加えた製品です (「デバイス比較表」を参照)。
プログラム可能な SRAM により、I2C を経由して現場でファームウェアをアップグレードでき、IEEE 準拠と、最新の PoE 対応デバイスとの相互運用性を保証できます。ポートごとに専用 ADC を備えているため、ポート電流を連続的に監視でき、また分類測定を同時に実行することでポートのターンオン時間を短縮できます。 1.25A のポート電流制限と可変の電力制限により、60W を超える電力供給の非標準アプリケーションに対応できます。 200mΩ の電流センス抵抗と外部 FET を使うアーキテクチャにより、サイズ、効率、熱、ソリューション・コストの要件のバランスが取れた設計が可能です。
ポートの再マッピングと、TPS2388、TPS23880、TPS23881 デバイスとのピン互換性により、前世代の PSE 設計から簡単に移行でき、交換可能な 2 層の PCB 設計により各種のシステム PoE 電源構成に適合できます。