TPS25740B

TPS25740BはUSB Power Delivery (PD) 2.0に完全準拠した認定済みのソリューションであり、USB Type-C™ PD用の電源を実装します。ファームウェアや外部のマイクロコントローラが不要で、基板に接続するだけで使用できるので、使いやすく、製品の開発期間を最短にできます。このデバイスは4つの電圧を供給し、最大電圧および電力は20Vで100Wです。
TPS25740BはすべてのUSB PDネゴシエーションを自動的に処理し、CCピンを使用してハンドシェークを行い、CTLxピンを使用して電源からの電圧を選択します。PCTRLピンにより、アドバタイズされる電力の量を動的に減らし、ポートの電力管理を可能にします。TPS25740BにはOVP、OCP、ESD、UVLO、OTSD、VBUS放電などの機能が内蔵されているため、ソリューションのサイズとコストを削減しながら、安全で堅牢な設計が可能になります。TPS25740BはVBUSスイッチのNチャネルMOSFETを制御し、PチャネルMOSFETを必要とするソリューションと比較してシステム・コストを削減できます。TPS25740Bはスタンバイ時電力が非常に低いため、エネルギー効率の規格を満たすのが容易であり、モバイル・アプリケーションのバッテリ駆動時間を延長できます。

TPS25740Bは、デバイスが接続されていないとき、標準値で8.5µA (VDD = 3.3Vのときは5.8µA)を消費します。デバイスが接続されていないときは、ポート接続インジケータ(DVDD)出力を使用して電力ソースを無効にすることで、さらにシステム電力を削減できます。

保護機能として、過電圧保護、過電流保護、過熱保護、CCピンのIEC、システム・オーバーライドによるゲート・ドライバ(GD)のディスエーブルなどがあります。