パッケージ情報
パッケージ | ピン数 VQFN (RHL) | 20 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 3,000 | LARGE T&R |
TPS61088-Q1 の特徴
- 車載アプリケーション用にAEC-Q100認定済み:
- デバイス温度グレード1: -40℃~+125℃、TA
- 入力電圧範囲: 2.7~12V
- 出力電圧範囲: 4.5~12.6V
- 10Aのスイッチ電流
- VIN = 5V、VOUT = 9V、IOUT = 3Aのとき、
90%を超える効率 - 軽負荷時に、PFMモードと強制PWMモードとのモード選択が可能
- シャットダウン時のVINピン電流:1µA
- スイッチ・ピーク電流制限を抵抗によりプログラム可能
- 可変スイッチング周波数: 200kHz~2.2MHz
- ソフトスタートをプログラム可能
- 13.2Vでの出力過電圧保護
- サイクル単位の過電流保護
- サーマル・シャットダウン
- 4.50mm×3.50mmの20ピンVQFNパッケージ
- WEBENCH Power Designerにより、TPS61088-Q1を使用するカスタム設計を作成
TPS61088-Q1 に関する概要
TPS61088-Q1は、VINが2.7V~12Vの、高い電力密度を持つ同期整流昇圧コンバータであり、車載用途向けに高効率小型ソリューションを提供するための製品です。最低入力電圧が2.7VであるTPS61088-Q1は、スピーカー、アンテナ、その他の回路の駆動に大電力出力を必要とするE-Callなどのアプリケーションの1または2セル・リチウムイオン・バックアップ・バッテリ(BUB)用昇圧回路としても使えます。
このデバイスを後昇圧として使い、メイン車載用システムの3.3Vレールを昇圧して、5Vを必要とするCANトランシーバやその他の回路に給電することもできます。
12.6VOUTの能力により、TPS61088-Q1はオーディオ・アンプ(例:E-Call用の10Vまたは11V)、アンテナ、PoC (Power-over-Coax)、および車載用オーディオ・バス(A2B)デバイスへの給電にも使用できます。
スイッチ電流が10Aであるため、コールド・クランク中も動作する必要があるアプリケーションにも対応できます。たとえば、最大2Aの負荷電流を供給しながら3.5Vの入力から11Vを出力できます。
TPS61088-Q1は、適応型一定オフ時間ピーク電流制御トポロジを使用して出力電圧をレギュレートします。TPS61088-Q1は、中負荷から重負荷の条件ではパルス幅変調(PWM)モードで動作します。軽負荷の状況では、MODEピンにより2つの動作モードから選択されます。1つは効率向上のためのパルス周波数変調(PFM)モードです。もう1つは強制PWMモードで、低いスイッチング周波数により発生するアプリケーションの問題を回避できます。PWMモードでのスイッチング周波数は、外付け抵抗により200kHz~2.2MHzの範囲で設定可能です。また、TPS61088-Q1にはプログラム可能なソフトスタート機能と、可変スイッチング・ピーク電流制限機能も実装されています。さらに、このデバイスには13.2Vの出力過電圧保護、サイクル単位の過電流保護、サーマル・シャットダウン保護の機能が搭載されています。
TPS61088-Q1は、4.50mm×3.50mm、20ピンのVQFNパッケージで供給されます。