パッケージ情報
| パッケージ | ピン数 NFBGA (ZBH) | 96 |
| 動作温度範囲 (℃) -10 to 85 |
| パッケージ数量 | キャリア 2,500 | LARGE T&R |
TPS65983B の特徴
- USB-IF による PD3.0 認証済みデバイス
- 新しい USB PD 設計の認証には PD3.0 シリコンが必要
- PD2.0 vs PD3.0 (英語) 記事
- USB3 および Thunderbolt 3 (TBT3) USB PD コントローラ
- TPS65983 B は、TBT3 デバイスの設計については、インテルのリファレンス・デザイン資料番号 569174 によるものだけをサポート
- ポート・データ・マルチプレクサ
- USB 2.0 HS データおよび低速エンドポイント
- 代替モード用の Sideband-Use データ
- DisplayPort 代替モードと Thunderbolt 代替モードをサポート
- より詳しいセレクション・ガイドと設計開始に必要な情報については、www.tij.co.jp/usb-c と E2E ガイドをご覧ください。
- 完全に管理されたパワー・パスを内蔵
- 5V、3A、50mΩ のソーシング・スイッチ
- 5V～20V、3A、95mΩ 双方向ロード・スイッチを内蔵
- 外部の 5V～20V、5A 双方向スイッチ用のゲート制御および電流センス (バック・ツー・バック NFET)
- 堅牢なパワー・パス保護機能を内蔵
- 逆電流保護、低電圧保護、過電圧保護、およびスルー・レート制御機能を内蔵した、高電圧の双方向パワー・パス
- 5V/3A ソース・パワー・パスの低電圧保護、過電圧保護、突入電流保護のための電流制限機能を内蔵
-
USB Type-C PD (Power Delivery) コントローラ
- 8 本の構成可能な GPIO
- BC1.2 充電対応
- USB PD 2.0 認証
- USB Type-C 仕様認証
- ケーブル接続および方向の検出
- VCONN スイッチを内蔵
- 物理層およびポリシー・エンジン
- デッド・バッテリ・サポート用の 3.3V LDO 出力
- 3.3V または VBUS 電源からの電力供給
- 1 つの I2C プライマリ専用ポート
- 1 つの I2C セカンダリ専用ポート
TPS65983B に関する概要
TPS65983 B は、ノート PC 向けに最適化された高集積スタンドアロン USB Type-C および PD (Power Delivery) コントローラです。TPS65983 B は完全に管理されたパワー・パスを堅牢な保護機能と統合することで包括的な USB-C PD ソリューションを実現しています。TPS65983 B には、高速マルチプレクサが搭載されており、その働きは CC ピンで判定される USB Type-C ケーブルの方向に依存します。このマルチプレクサは、代替モードの Sideband Use データを透過させます。TPS65983 B には、0.5 mm ピッチの BGA MicroStar Junior パッケージがあり、すべてのピンに対してスルーホール・ビア互換です。
CC ピン上のミクスト・シグナル・フロント・エンドは、Type-C 電源用のデフォルト (500mA)、1.5A、または 3A をアドバタイズし、プラグ・イベントを検出し、USB Type-C ケーブルの方向を判定します。そして、指定されたバイフェーズ・マーク・コーディング (BMC) および物理層 (PHY) プロトコルに従って、USB PD コントラクトを自律的にネゴシエーションします。
ポート・パワー・スイッチは、レガシーおよび Type-C USB 電源について、5V で最大 3A をダウンストリームに供給します。追加の双方向スイッチ・パスにより、最大 20V で 3A までの USB PD 電源を、ソース (ホスト)、シンク (デバイス)、またはソース-シンクとして供給できます。
TPS65983 Bは、データ用のアップストリーム側ポート (UFP)、ダウンストリーム側ポート (DFP)、またはデュアル・ロール・ポートとしても動作します。ポート・データ・マルチプレクサは、USB 2.0 HS のポートで、上側または下側の D+/D- 信号ペアとの間でデータを送受信し、USB 2.0低速エンドポイントを備えています。さらに、補助または代替モード (DisplayPort や Thunderbolt など) の通信には、Sideband-Use (SBU) 信号ペアが使用されます。
パワー・マネージメント回路は、システム内の 3.3V を使用するほか、デッド・バッテリまたはバッテリが存在しない状況では VBUS を使用して、スタートアップおよび電力ネゴシエーションを行います。