JAJSES5P July 2006 – February 2018 TLK2711-SP
PRODUCTION DATA.
このデバイスを、パラレル・データ伝送アーキテクチャの置き換えに使用して、トレース、コネクタのピン、送信/受信ピンを削減できます。トランスミッタに読み込まれるパラレル・データはシリアル・チャネル上でレシーバへ配信され、伝送には銅線の同軸ケーブル、インピーダンスの制御されたバックプレーン、光リンクを使用できます。その後でデータは、元のパラレル形式に再構築されます。この方法では、パラレルのソリューションと比較して大きく電力とコストを削減でき、将来的により高速なデータ転送にも拡張できます。
TLK2711-SPは、パラレル/シリアルおよびシリアル/パラレルのデータ変換を実行します。クロック抽出は、物理レイヤ(PHY)インターフェイス・デバイスとして機能します。シリアル・トランシーバ・インターフェイスは、最高2.5Gbpsの速度で動作します。トランスミッタは、供給されるリファレンス・クロック(TXCLK)に基づいた速度で、16ビットのパラレル・データをラッチします。この16ビットのパラレル・データは、8ビット/10ビット(8b/10b)エンコード形式を使用して、内部で20ビットにエンコードされます。結果として得られる20ビットのワードが、リファレンス・クロック(TXCLK)の20倍の速度で、差動的に送信されます。レシーバ・セクションは、入力されたデータについてシリアル/パラレル変換を実行し、結果として得られる20ビット幅のパラレル・データを、復元されたクロック(RXCLK)と同期します。その後で、20ビット幅のデータを、8ビット/10ビット・デコード形式を使用してデコードし、受信データ・ピン(RXD0~RXD15)で16ビットのパラレル・データを復元します。結果として得られる実効データ・ペイロードは1.28~2Gbps (16ビットのデータ×周波数)です。
TLK2711-SPは、68ピンのセラミック非導電性タイ・バー・パッケージ(HFG)で供給されます。
NOTE
商用TLK2711デバイスについて記載されている、「TLK2711、1.6~2.7GBPSトランシーバ・データシートの正誤表 - PLLの誤ロックの問題」というタイトルの正誤表は、TLK2711-SPデバイスには適用されません。TLK2711-SPは、TLK2711A商用デバイスと機能的に等価です。
TLK2711-SPには、自己診断用の内部ループバック機能があります。シリアライザからのシリアル・データはデシリアライザに直接渡され、プロトコル・デバイスが物理インターフェイスの機能の自己診断を行えるようにします。
TLK2711-SPにはLOS検出回路があり、受信信号が十分な電圧振幅でなくなったとき、クロック復元回路をロックします。
TLK2711-SPでは、ユーザーが2つのTLK2711-SPデバイスからの受信データ・バスのピンを互いに結合し、冗長化ポートを実装できます。LCKREFNをLOW状態にアサートすると、デバイスがイネーブル状態(ENABLE = H)なら、受信データ・バスのピン(RXD0~RXD15、RXCLK、RKLSB、RKMSB)がハイ・インピーダンス状態になります。これによって、レシーバがデータをトラッキングしなくなり、デバイスは送信専用モードになります。パワーオン・リセット時には、LCKREFNをアサート解除し、HIGH状態にする必要があります(「パワーオン・リセット」セクションを参照)。デバイスがディセーブル(ENABLE = L)のとき、RKMSBはLOS検出器のステータスを出力します(アクティブLOW = LOS)。他のすべての受信出力は、ハイ・インピーダンスに維持されます。
TLK2711-SPのI/Oは3V互換です。TLK2711-SPは、-55℃~125℃のTcaseでの動作が規定されています。
TLK2711-SPは、ホット・プラグが可能なよう設計されています。電源投入時には、オンチップのパワーオン・リセット回路により、RXCLKがLOWに保持され、パラレル側出力信号ピン、およびTXPとTXNピンがハイ・インピーダンスになります。