JAJSVX4A December 2024 – May 2025 MCF8316D
PRODUCTION DATA
表 7-9 に、I2C データ ワードのフォーマットを示します。
| TARGET_ID | R/W | 制御ワード | データ | CRC-8 | |||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A6~A0 | W0 | CW23~CW0 | D15 / D31/ D63 - D0 | C7~C0 | |||||||||||||||||||
ターゲット ID および R/W ビット:先頭バイトには、7 ビットの I2C ターゲット ID が含まれており、その後に読み出し / 書き込みコマンド ビットが続きます。MCF8316D の各パケットでは、24 ビットの制御ワードの書き込みから通信プロトコルが始まるので、R/W ビットは常に 0 になります。
24 ビット制御ワード:ターゲット アドレスの後に 24 ビットの制御ビットが続きます。表 7-10 に、制御ワードのフォーマットを示します。
| OP_R/W | CRC_EN | DLEN | MEM_SEC | MEM_PAGE | MEM_ADDR | |||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CW23 | CW22 | CW21- CW20 | CW19~CW16 | CW15~CW12 | CW11~CW0 | |||||||||||||||||||
制御ワードの各フィールドの詳細を、以下に説明します。
OP_R/W – 読み出し / 書き込み:R/W ビットは、これが読み出し動作 (1b) と書き込み動作 (0b) のどちらであるかを示します。書き込み動作の場合、MCF8316D は、24 ビット制御ワードの後にデータ バイトが送信されるものと想定します。読み出し動作の場合、MCF8316D は、24 ビット制御ワードの後に、繰り返し START または通常の START による I2C 読み出し要求があるものと想定します。
CRC_EN – 巡回冗長性検査 (CRC) イネーブル:MCF8316D は、データの整合性を検証するために CRC をサポートしています。このビットは、CRC 機能を有効化するかどうかを制御します。
DLEN – データ長:DLEN フィールドは、外部 MCU から MCF8316D へ送信されるデータの長さを決定します。MCF8316D のプロトコルは 3 つのデータ長 (16 ビット、32 ビット、64 ビット) をサポートしています。
| DLEN 値 | データ長 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 00b | 16 ビット | |||||||||||
| 01b | 32 ビット | |||||||||||
| 10b | 64 ビット | |||||||||||
| 11b | 予約済み | |||||||||||
MEM_SEC – メモリ セクション:MCF8316D の各メモリ位置は、制御ワード内の 3 つの独立したエンティティ (メモリ セクション、メモリ ページ、メモリ アドレス) を使ってアドレス指定されます。メモリ セクションは、そのメモリ位置が属するメモリ セクション (RAM、ROM など) を示す 4 ビットのフィールドです。
MEM_PAGE – メモリ ページ:メモリ ページは、そのメモリ位置が属するメモリ ページを示す 4 ビットのフィールドです。
MEM_ADDR – メモリ アドレス:メモリ アドレスは、アドレスの最後の 12 ビットです。22 ビット アドレス全体は、3 つのフィールド (メモリ セクション、メモリ ページ、メモリ アドレス) のすべてを使って MCF8316D によって内部的に構成されます。メモリ位置 0x000000~0x000800 の場合、メモリ セクションは 0x0、メモリ ページは 0x0、メモリ アドレスは下位 12 ビット (0x000000 の場合 0x000、0x000080 の場合 0x080、0x000800 の場合 0x800) です。関連するすべてのメモリ位置 (EEPROM および RAM 変数) には、MEM_SEC および MEM_PAGE 値があり、どちらも 0x0 に対応しています。他の MEM_SEC、MEM_PAGE 値はすべて予約済みであり、外部で使用するためのものではありません。
データ バイト:MCF8316D への書き込み動作の場合、24 ビットの制御ワードの後にデータ バイトが続きます。制御ワード内の DLEN フィールドは、このセクションで送信されるバイト数と一致している必要があります。データバイト数と DLEN が一致しない場合、書き込み動作は破棄されます。
CRC バイト:制御ワードで CRC 機能が有効化されている場合、書き込みトランザクションの終了時に CRC バイトが送信されるはずです。CRC バイト計算の詳細については、セクション 7.6.2.6 を参照してください。