JAJU925 March 2024
TIDEP-01030 は、77GHz ミリ波 RF CMOS (radio-frequency complementary metal-oxide semiconductor) テクノロジーをベースとする TI の AWR2944 を使用して、診断および監視アプリケーションを作成するためのリファレンス デザインを提供しています。 ミリ波センシング テクノロジーは、雨、霧、ほこりなどの環境条件にかかわりなく、広い範囲で自動車、二輪車、自転車などの各種車両を検出します。TI のミリ波センシング デバイスは、Arm® マイクロコントローラ (MCU) および TI デジタル信号プロセッサ (DSP) コアに、76~81GHz のミリ波レーダー フロント エンドを統合して、シングル チップ システムを実現します。
TI のミリ波 SoC (システム オン チップ) は、診断および監視のための回路を内蔵しており、決定論的原因による障害とランダム障害を検出できます。これらの安全メカニズムにより、安全重視のアプリケーションで、システムの複雑さとコストを大幅に低減できます。SafeTI 診断ライブラリ (SDL) を使用して、これらの診断メカニズムをテストすることが重要です。
TI のレーダー ミリ波 IC は、ハードウェアとファームウェアの要素を備えており、ミリ波、アナログ、デジタルの各サブシステムを監視します。RadarSS のこれらの内蔵機能は、ファームウェア API を通じてアプリケーションで利用できます。
このリファレンス デザインは、ミリ波レーダーセンサの内蔵診断機能および監視機能の使用方法を示します。このデザインは、 ASIL-B/SIL2 準拠の製品開発を迅速に開始するために必要なハードウェア、回路図、リファレンス ソフトウェアを提供しています。このリファレンス デザインでは、使用例に加えて、設計原理、実装の詳細、このアプリケーションの開発で実施した技術的トレードオフについて説明します。また、設計を複製するための概略手順を説明しています。このデバイスの主要な診断機能の一部を以下に示します。
バスの安全性
詳細については、安全マニュアルを参照してください。