JAJU925 March   2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   参照情報
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計の考慮事項
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 LP87745
        1. 2.3.1.1 LP87745 の特長
        2. 2.3.1.2 安全関連の特長
      2. 2.3.2 AWR294x ミリ波センサ
    4. 2.4 システム設計
      1. 2.4.1 ハードウェアのブロック図
      2. 2.4.2 ソフトウェア コンポーネント
        1. 2.4.2.1 セカンダリ ブートローダ (SBL)
        2. 2.4.2.2 mmWaveLink API
        3. 2.4.2.3 ミリ波安全診断ライブラリ (SDL)
        4. 2.4.2.4 ミリ波 SDK ソフトウェアのブロック図
  9. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 ハードウェア要件
    2. 3.2 テスト設定
    3. 3.3 テスト結果
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 デザイン ファイル
      1. 4.1.1 回路図
      2. 4.1.2 BOM
    2. 4.2 ツールとソフトウェア
    3. 4.3 ドキュメントのサポート
    4. 4.4 サポート・リソース
    5. 4.5 商標

ミリ波安全診断ライブラリ (SDL)

ミリ波 SafeTI 診断ライブラリ (SDL) は、TI のミリ波センサのさまざまな安全メカニズムに対応する、安全機能と応答ハンドラにアクセスするための一連の機能で構成されています。これらの機能は、機能安全に関係するソフトウェアアプリケーションの開発を支援します。

この SDL は、診断機能にアクセスするための一連の診断 API と低レベルのドライバ機能を提供しています。これらの安全メカニズムは、『ミリ波デバイスの安全マニュアル』に定義されてい ます。

診断ライブラリ (DIAG) は、安全機能へアクセスしたり、障害を注入または検出するための API を提供するソフトウェア診断ライブラリです。


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図 2-7 SDL レイヤアーキテクチャ

図 2-7の赤いブロックは機能安全品質を表しており、関連するすべてのドキュメントとレポートは SDL パッケージで提供されています。

診断ライブラリは、『ミリ波デバイスの安全マニュアル』で指定されている診断機能の実装を提供します。

診断テストのカテゴリ (時間間隔に基づく):

  • シングル ショット診断
  • 定期的診断
  • 故障挿入診断:ECC、パリティ、MPU 診断。
  • セルフ テスト診断:LBIST、PBIST、DCC、CCM の診断。
  • ペリフェラル IO 診断:ペリフェラル ループバック、nERROR IN または OUT の診断
  • 静的構成レジスタの読み戻し:静的構成レジスタを定期的にチェックする診断機能

標準的な DIAG テスト フロー

  • OSAL (Operating System Adaptation Layer) は、フックを追加および削除する機能を定義します。ESM エラーおよび CPU 例外にフックを追加可能
  • HW 構成 – 診断を実行するために構成する必要のある HW IP レジスタ
  • CPU 例外、ESM エラー – 診断により ESM エラー、CPU 例外を生成
  • すべての診断ハンドラは診断レイヤの中にあります

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図 2-8 DIAG テスト フロー