JAJSGA8G September 2018 – April 2026 TPS1663
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
過渡的な出力短絡発生中は、本デバイスを流れる電流が非常に急速に増加します。電流制限アンプは帯域幅が限られているため、この事象に迅速に応答することができません。そのため、本デバイスには高速トリップ コンパレータが搭載されています。高速トリップ コンパレータ アーキテクチャは、出力短絡発生時に、内部 FET の I(SCP) = 45A で高速ターンオフ tFASTTRIP(Dly) = 1µs (標準値) が行われるように設計されています。高速トリップ スレッショルドは、内部で I(FASTTRIP) に設定されています。高速トリップ回路は、内部 FET をわずか数マイクロ秒間だけオフ状態に保持し、その後、デバイスを緩やかにオン状態へと復帰させることで、電流制限ループが出力電流を I(OL) に調整できるようにします。その後、デバイスは過負荷状態と同様の動作を行います。図 8-8に、デバイスの出力ホット高温短絡性能を示します。

| VIN = 50V | RILIM = 18kΩ |
高速トリップ コンパレータ アーキテクチャは電源ライン ノイズ耐性を備えているため、ノイズの多い環境でも堅牢な性能を発揮します。この電源ラインのノイズ耐性は、デバイスを流れる過電流レベル I(FASTTRIP) に基づいて内部 FET のターンオフ時間を制御することにより実現されます。過電流が大きいほど、ターンオフ時間 tFASTTRIP(dly)は短く速くなります。IFASTTRIP < IOUT < ISCP の範囲にある過負荷電流レベルにおいて、高速トリップ コンパレータの応答は 3.2µs (標準値) です。