JAJA941A January   2017  – July 2025 TAS6422-Q1 , TAS6424-Q1 , TAS6424L-Q1 , TPA3111D1-Q1 , TPA3221 , TPA3244 , TPA3245 , TPA3250 , TPA3251 , TPA3255 , TPA3255-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2概要
  6. 3回路図と設計
    1. 3.1 診断回路の一部
    2. 3.2 回路の調整
    3. 3.3 回路パラメータ
    4. 3.4 動作
  7. 4回路図と部品表
  8. 5まとめ
  9. 6改訂履歴

回路パラメータ

表 3-2に、データ取得時に使用された電源電圧、および各コンパレータについて測定したスレッショルド電圧を示します。

表 3-2 データ収集時の供給電圧
パラメータ値 (V)
電源電圧12.033
V_Ref+6.86
V_Ref-5.157
V_Ref Differential2.76

表 3-2のパラメータを用い、各種故障状態において診断回路を有効にした場合に測定されたバイアス電圧を以下に示します。また、故障がない状態で診断回路を有効にした場合のバイアスポイント電圧についても付記します。

表 3-3 診断回路のバイアスポイント
故障スピーカ端子 + (V)スピーカ端子 – (V)コンパレータ出力 (V)出力
GND への短絡2.430.01710.79101
負荷短絡5.955.940.5110
PVDD への短絡12.0311.7310.85011
開放回路11.80.15910.79001
故障なし5.885.855.33111

スピーカ端子間の差動電圧を測定するコンパレータの Low 状態時の出力値は 1V である点に留意してください。他の 2 つのコンパレータは Low 状態で 0V ですが、このコンパレータのみ値が異なります。この違いは、追加部品を使用せず、LM2904 パッケージ内の第 2 オペアンプをコンパレータとして流用していることに起因します。

また、回路の消費電力は、回路が消費する電流値としても定量化されています。表 3-4に、回路の消費電流測定値を示します。

表 3-4 測定値(消費電流)
診断回路の状態代表値 (mA)
有効(故障なし)40
有効(故障あり)36-56
非アクティブ15

これらの値は本サンプル回路における消費電流を示すものであり、抵抗値が本設計と異なる他の実装においては、必ずしも当てはまらない場合がある点に留意してください。