JAJSVV4A December 2024 – May 2025 AM62D-Q1
PRODUCTION DATA
AM62D プロセッサは、Sitara™ マイクロコントローラ ファミリに属し、高性能のデジタル信号処理が必要なアプリケーションを対象としています。アプリケーションの一部を以下に示します。
デバイスの主要なコアには、ARM® Cortex®-A53 およびテキサス・インスツルメンツの C7000™ (「C7x」) スカラーおよびベクトル DSP コア、専用行列乗算アクセラレータ (MMA)、および分離された MCU アイランドが含まれています。これらはすべて、産業および車載グレードの安全性とセキュリティ ハードウェア アクセラレータにより保護されています。
DSP コアの概要:C7x ファミリの C7504 コアは、最大 40GFLOPS の DSP コンピューティングを実現します。前世代の C66x DSP コアに比べて、4〜8 倍以上の性能を達成しています。主な特長には以下のものがあります。
統合の概要:C7x DSP コアとの組み合わせにより、AM62D SoC は最大で Quad Arm®Cortex®-A53 を統合し、追加の 16.8KDMIPS の計算能力と、Linux またはリアルタイム オペレーティング システム (RTOS) の HLOS のフレキシビリティを実現します。最大 2 つの Arm® Cortex®-R5F サブシステムが低レベルのタイム クリティカルなタスクを処理し、Arm® Cortex®-A53 および DSP のコアに負荷がかからないようにしてアプリケーションの実行に備えます。内蔵セキュリティ機能が現代の攻撃からデータを保護する一方で、内蔵の診断および安全性機能は SIL-2 および ASIL-B レベルまでの動作をサポートしています。また、AM62D デバイスには、時間に制約のあるネットワーク機能 (TSN) を備えた 3 ポートのギガビット イーサネット スイッチも搭載されており、イーサネット オーディオ ビデオ ブリッジ (eAVB) や DANTE などのオーディオ ネットワーク機能を実現できるのと同時に、McASP などのペリフェラルによりマルチチャネル I2S および TDM オーディオ入出力が可能です。