以下に示す場合に、デバイスはスリープ状態からスタンバイ状態への遷移を開始します。
- nSLEEP ピンが tWAKE より長い時間にわたって High になっているとき、あるいは
- VDD 電源 > VDDPOR_RISE となって、パワーアップを示すために内部 POR が解除されたとき
デバイスは、初期化シーケンスを実行して内部レジスタをロードし、以下に示すシーケンスに従ってすべてのブロックをウェークアップします。
- ウェークアップから一定時間 tCOM 経過すると、デバイスは通信できるようになります。これは、nFAULT ピンが Low にアサートされることにより通知されます。
- 続いて、時間 tREADY が経過すると、デバイスのウェークアップが完了します。
- この時点で、HW バリアント デバイスは、PH/EN モードまたは PWM モードのすべての DIAG オプション(RLVL5 を除く)のスタンバイ モードに移行します。DIAG = RLVEL5 の場合、スタンバイ モードに移行するために nSLEEP ウェークアップ パルスが必要です。独立モードの動作については、表 7-13を参照してください。SPI バリアントの場合、ウェークアップに対するコントローラからのアクノリッジとして、デバイスが SPI 経由で CLR FAULT コマンド (SPI バリアントの場合) を受信すると、デバイスはスタンバイ状態に移行します。これは、nFAULT ピンがアサート解除されることにより通知されます。ドライバーはこの時点までハイ インピーダンスに保持されます。
- この時点から、デバイスは、設定されている各モードの真理値表に基づいてブリッジを駆動する用意ができています。
説明図については、
ウェークアップ遷移波形を参照してください。