JAJZ020A March 2024 – April 2025 AM67 , AM67A , TDA4AEN-Q1 , TDA4VEN-Q1
DSS:オーバーレイに接続されている層を無効化すると、次のフレームで Syncrost が発生することがあります
OVR に接続されている層 (例:VID1) を無効化する (DSS_VID_ATTRIBUTESx[0] ENABLE を 1 から 0 に切り替える) と、次のフレーム中に同期される場合があります。同期化すると、破損またはブランク フレームが発生する可能性があります (フレーム中に DSS から送信されるすべてのピクセル データは 0x0 です)。Syncrost の発生は、層の無効化に対して GO ビットを設定するタイミング (DSS_VP_CONTROL[5] GOBIT を 1 に設定する) に依存します。「層を無効化する」MMR 書き込み動作と「GO ビットを設定する」MMR 書き込み動作が同じフレーム境界内で行われた場合、synclost は発生しません。フレーム境界を越えて動作が行われる場合、 (1 フレームの場合) 同期化が発生します。設計は自動的に回復し、GO ビットが設定されると次のフレームから通常の動作に戻ります。図 3-1 を参照してください。
図 3-1 バグ状態単純なソフトウェア回避方法が存在します。回避方法では、OVR で層を無効化する前に、その層は OVR の「非表示」領域に移動されます (例:DSS_OVR_ATTRIBUTES_x[17-6] POSX = max_value_of_posx または DSS_OVR_ATTRIBUTES_x[30-19] POSY = max_value_of_posy)。これにより、層がディスエーブルになっている場合に syncrost が回避されます。
図 3-2 に、ソフトウェア回避方法疑似コードの例を示します。この場合、通常の「層を無効化する」MMR 書き込み動作と「GO ビット セットを設定する」MMR 書き込み動作は、ソフトウェア回避方法を実装するマクロに置き換えられます。
図 3-2 回避方法擬似コード