JAJSCM0D April 2011 – April 2025 INA200-Q1 , INA201-Q1 , INA202-Q1
PRODUCTION DATA
この動作領域では、INA20x-Q1 ファミリの精度は最も低くなります。入力コモンモード電圧の範囲を広げるため、これらのデバイスでは、2つのオペアンプのフロントエンドを並列で使用しています。一方のオペアンプのフロントエンドは、正の入力コモンモードの電圧範囲で動作し、もう一方は負の入力領域で動作します。この場合、これら2つの内部アンプはどちらも優位ではなく、全体的なループゲインは非常に低くなります。この領域内では、VOUTは、ノーマルケース 2のリニア動作レベルに近い電圧になります。この線形動作からの偏差は、V SENSEが 0V に近づいたときに最大になります。この領域内では、VSENSEが 20mV に近づいたため、デバイス動作はノーマルケース 2に記載した値に近くなります。図 9-4は、INA202-Q1おけるこの動作を示しています。この場合、VOUTの最大ピークをテストするには、一定のVSを維持し、VSENSE = 0mV に設定して、VCMを0Vから VSまでスイープします。このテスト中にVOUTが最大になる厳密なVCMは、デバイスによって異なりますが、いずれかの部品でテストしたVOUTの最大ピーク値は規定のVOUTテスト制限値を下回っています。
図 9-4 低 VSENSEケース 2 の例(INA202-Q1、ゲイン = 100)