JAJSWK4 May   2025 OPA810-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性:24V
    6. 6.6 電気的特性:5V
    7. 6.7 代表的特性:VS = 24V
    8. 6.8 代表的特性:VS = 5V
    9. 6.9 代表的特性:±2.375V ~ ±12V 分割電源
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 アーキテクチャ
      2. 7.3.2 ESD 保護
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 分割電源動作 (±2.375V ~ ±13.5V)
      2. 7.4.2 単一電源動作 (4.75V ~ 27V)
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
      1. 8.1.1 アンプのゲイン構成
      2. 8.1.2 帰還抵抗の選択
      3. 8.1.3 ノイズ解析と、抵抗素子が全ノイズに及ぼす影響
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 トランスインピーダンス アンプ
        1. 8.2.1.1 設計要件
        2. 8.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 8.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 8.2.2 マルチチャネル センサ インターフェイス
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
        1. 8.4.1.1 熱に関する注意事項
      2. 8.4.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントのサポート
      1. 9.1.1 関連資料
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
  • DBV|5
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

マルチチャネル センサ インターフェイス

高インピーダンス入力アンプは、出力インピーダンスが比較的高いセンサと接続する場合に特に有用です。このようなマルチチャネル システムは通常、マルチプレクサを介してこれらのセンサと信号チェーンを接続します。図 8-15 に、各センサとのインターフェイスにアンプを使用し、マルチプレクサを介して ADC を駆動させる実装例を示します。図 8-16 に示す別の回路では、マルチプレクサの出力に、より高い GBWP と高速セトリング特性を持つアンプを 1 つ採用しています。このアーキテクチャでは、チャネル間の切り替え時に大きな信号過渡が発生します。ここでは、アンプのセトリング性能と最大許容差動入力電圧によって、信号チェーンの性能とアンプの信頼性がそれぞれ制限されます。

OPA810-Q1 複数のアンプを使用したマルチチャネル センサ インターフェイス図 8-15 複数のアンプを使用したマルチチャネル センサ インターフェイス
OPA810-Q1 単一の高 GBWP アンプを使用したマルチチャネル センサ インターフェイス図 8-16 単一の高 GBWP アンプを使用したマルチチャネル センサ インターフェイス

図 8-17 に、図 8-16 のユニティ ゲイン バッファとして構成された OPA810-Q1 の非反転端子に 8V ステップが印加された場合の出力電圧と入力差動電圧を示します。

OPA810-Q1 OPA810-Q1 を使用した大信号過渡応答図 8-17 OPA810-Q1 を使用した大信号過渡応答

高速な入力過渡応答のため、アンプはスルー レート制限を受け、出力が最終値に達して負帰還ループが閉じるまで、入力は互いに追従しなくなります (図 8-17 に、最大値が 7V の VIN、Diff を示します)。VIN、Diff の最大定格が 0.7V ~ 1.5V の標準的なアンプでは、入力ピンと直列に電流制限抵抗を使用して、不可逆的な損傷からデバイスを保護する必要があり、結果としてデバイスの周波数応答も制限されます。OPA810-Q1 には入力クランプが内蔵されているため、最大 7V の VIN、Diff を印加でき、外部抵抗は不要で、デバイスの損傷や性能仕様のシフトも発生しません。このような入力段アーキテクチャと、高速なセトリング性能と相まって、OPA810-Q1 はマルチチャネル センサ マルチプレクス システムに理想的なものとなっています。