JAJSND9B May 2021 – July 2025 TCAN11623-Q1 , TCAN11625-Q1
PRODUCTION DATA
WAKE 端子は双方向の高電圧逆バッテリ保護入力で、電圧遷移によるローカル ウェイクアップ (LWU) 要求に使用できます。LWU イベントは、双方向の入力スレッショルドを持っているため、low から high、または high から low への遷移時にトリガされます。WAKE ピンは、VSUP またはグランドへのスイッチと併用できます。端子を使用しない場合は、望ましくない寄生ウェークアップ イベントを回避するために、VSUP またはグランドにプルする必要があります。
図 7-8 WAKE 回路の例図 7-8に、WAKE ピンの 2 つの可能な構成 (ローサイドとハイサイド スイッチ構成) を示します。直列抵抗 RSERIES の目的は、グランド シフトまたはグランド損失時に発生する可能性のある過電流状態から、デバイスの WAKE 入力を保護することです。RSERIES の最小値は、最大電源電圧 VSUPMAX と、WAKE ピンの最大許容電流 IIO(WAKE) を使用して計算できます。RSERIES は を使用して計算されます。
バッテリ電圧が 42 VDC を超えない場合、RSERIES の値は約 10kΩ です。
RBIAS 抵抗は、スイッチを使用していないときの WAKE 入力の静的電圧レベルを設定するために使用します。スイッチをハイサイド スイッチ構成で使用するとき、RBIAS 抵抗と RSERIES 抵抗の組み合わせにより WAKE ピンの電圧が V IH スレッショルドより高く設定されます。RBIAS の最大値は、最大電源電圧 VSUPMAX、最大 WAKE しきい値電圧 VIH、最大 WAKE 入力電流 IIH、および直列抵抗値 RSERIES を使用して計算できます。RBIAS は を使用して計算されます。
バッテリ電圧が 42VDC を超えない場合、RBIAS 抵抗の値は 650kΩ 未満でなければなりません。
LWU 回路は、スリープ モードおよびフェイルセーフ モードでアクティブです。TCAN1162x-Q1がスリープ モードの間に有効な LWU イベントが発生すると、デバイスはリセット モードに遷移します。TCAN1162x-Q1がフェイルセーフ モードの間に有効な LWU イベントが発生すると、フェイルセーフ モードからの他の終了条件が満たされている場合、デバイスはリセット モードに遷移します。「CAN トランシーバのモード」セクションを参照してください。
WAKE 回路は通常モードでオフになります。