JAJSND9B May 2021 – July 2025 TCAN11623-Q1 , TCAN11625-Q1
PRODUCTION DATA
TCAN1162x-Q1には、CAN バス ラインが短絡したときに、優位時および劣位時の短絡電流を制限するいくつかの保護機能があります。このデバイスには TXD ドミナント状態タイムアウトがあり、ドミナント状態フォルト時に常に大きな短絡電流が流れることを防ぎます。
CAN 通信中、バスはドミナント状態とリセッシブ状態の間で切り替わります。したがって、短絡電流は、各バス状態における電流として、または DC 平均電流として見ることができます。終端抵抗とコモン モード チョークのシステム電力を考慮する場合、平均短絡電流を使用する必要があります。パーセンテージドミナントは、TXD 優勢状態のタイムアウトと CAN プロトコルによって制限されます。このプロトコルでは、ビットの詰め、制御フィールド、フレーム間空間など強制的に状態が変化し、リセッシブビットが使用されています。これにより、データ フィールドにドミナント ビットが高割合で含まれている場合でも、バス上のリセッシブ時間が最小限になるようにします。
バスの短絡電流は、リセッシブ ビットとドミナント ビットの比率と、それぞれの短絡電流に依存します。平均短絡電流は、式 2で計算できます。
ここで
終端抵抗やその他のネットワーク コンポーネントの電力定格の大きさを決定するときは、短絡電流やネットワークで起こりうるフォルト ケースを考慮してください。