JAJSWE6 April 2025 ADC3664-EP , ADC3664-SEP
PRODUCTION DATA
ADC3664-xEP は、パスバンド帯域幅が約 80%、85dB 以上のストップバンド除去で、2、4、8、16、32 による複素数デシメーションをサポートしています。ADC サンプリング レート FS に対する各種デシメーション設定でのパスバンド帯域幅の概要を、表 7-2 に示します。実数デシメーション モードでは、出力帯域幅は複素数帯域幅の半分です。
| 実数または複素数のデシメーション | デシメーション設定 N | 出力レート | 出力帯域幅 | 出力レート (FS = 125MSPS) | 出力帯域幅 (FS = 125MSPS) |
|---|---|---|---|---|---|
| 複雑 | 2 | FS / 2 複素数 | 0.8 × FS / 2 | 62.5MSPS 複素 | 50MHz |
| 4 | FS / 4 複雑 | 0.8 × FS / 4 | 31.25MSPS 複素 | 25MHz | |
| 8 | FS / 8 複雑 | 0.8 × FS / 8 | 15.625MSPS 複素 | 12.5MHz | |
| 16 | FS / 16 複雑 | 0.8 × FS / 16 | 7.8125MSPS 複素 | 6.25MHz | |
| 32 | FS / 32 複雑 | 0.8 × FS / 32 | 3.90625MSPS 複素 | 3.125MHz | |
| 実数 | 2 | FS / 2 実数 | 0.4 × FS / 2 | 62.5MSPS | 25MHz |
| 4 | FS / 4 実数 | 0.4 × FS / 4 | 31.25MSPS | 12.5MHz | |
| 8 | FS / 8 実数 | 0.4 × FS / 8 | 15.625MSPS | 6.25MHz | |
| 16 | FS / 16 実数 | 0.4 × FS / 16 | 7.8125MSPS | 3.125MHz | |
| 32 | FS / 32 実数 | 0.4 × FS / 32 | 3.90625MSPS | 1.5625MHz |
デシメーション フィルタの応答である ADC サンプリング クロック周波数に正規化されたものが、図 7-21 から 図 7-30 に示されます。次のように解釈されます。
各図には、図 7-20 に示すように、フィルタのパスバンド、遷移バンド、エイリアスまたはストップバンドが含まれています。x 軸は、(NCO 周波数シフト後の) オフセット周波数を ADC サンプリング レート FS に正規化したものを示します。
たとえば、1/4 の複素セットアップでは、出力データ レートは FS /4 複素、ナイキスト ゾーンは FS / 8 すなわち 0.125 × FS です。遷移バンド (青色) は 0.125 × FS を中心にしており、エイリアス遷移バンドは 0.375 × FS を中心にしています。ストップ バンド (赤色) は、パスバンドの上側にエイリアスがあり、0.25 × FS および 0.5 × FS を中心にして配置されています。ストップバンド減衰は、85dB を超えています。
図 7-20 デシメーション フィルタ プロットの解釈
図 7-21 2 倍デシメーション時の複素数周波数応答
図 7-23 デシメーションにより、4 つの複素周波数応答を実現
図 7-25 デシメーションにより、8 つの複素周波数応答を実現
図 7-27 デシメーションにより、16 つの複素周波数応答を実現
図 7-29 デシメーションにより、32 つの複素周波数応答を実現
図 7-22 2 倍デシメーション時の複素数パスバンド リップル応答
図 7-24 4 倍デシメーション時の複素数パスバンド リップル応答
図 7-26 8 倍デシメーション時の複素数パスバンド リップル応答
図 7-28 16 倍デシメーション時の複素数パスバンド リップル応答
図 7-30 32 倍デシメーション時の複素数パスバンド リップル応答