JAJU977A January   2025  – July 2025

 

  1.   1
  2.   説明
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 システム概要
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 LMG3100
      2. 2.3.2 LMR38010
      3. 2.3.3 TMP61
      4. 2.3.4 TPS7B81
      5. 2.3.5 OPA4323
  9. 3システム設計理論
    1. 3.1 電力段の設計:3 相インバータ
    2. 3.2 LMG3100 GaN FET 電力段
    3. 3.3 パワー マネージメント
    4. 3.4 電流検出回路
    5. 3.5 過電流保護回路
    6. 3.6 位相電圧および DC 入力電圧のセンシング
    7. 3.7 電力段の PCB 温度監視
    8. 3.8 ホスト MCU へのインターフェイス
  10. 4ハードウェア、テスト要件、およびテスト結果
    1. 4.1 ハードウェア要件
      1. 4.1.1 TIDA-010276 の PCB の概要
      2. 4.1.2 TIDA-010276 のジャンパ設定
    2. 4.2 テスト設定
    3. 4.3 テスト結果
      1. 4.3.1 パワー マネージメントおよびシステムのパワーアップとパワーダウン
      2. 4.3.2 GaN インバータのスイッチ ノード電圧
      3. 4.3.3 スイッチ ノード電圧過渡応答
      4. 4.3.4 PWM 周波数の DC バス電圧リップルへの影響
      5. 4.3.5 効率の測定
      6. 4.3.6 熱解析
  11. 5設計とドキュメントのサポート
    1. 5.1 デザイン ファイル
      1. 5.1.1 回路図
      2. 5.1.2 BOM
    2. 5.2 ツールとソフトウェア
    3. 5.3 ドキュメントのサポート
    4. 5.4 サポート・リソース
    5. 5.5 商標
  12. 6著者について
  13. 7改訂履歴

TPS7B81

TPS7B81 は、最高 40V の入力電圧で動作し、最大 150mA の電流を供給できる低ドロップアウト (LDO) リニア レギュレータです。軽負荷時の静止電流がわずか 2.7µA であるため、入力電源電圧範囲の広い設計や、スタンバイ時消費電力が非常に小さいことが要求される多セル バッテリ駆動アプリケーションに最適です。45V の過渡電圧に耐えられるので、誘導性キックバックが発生する可能性のあるアプリケーションでヘッドルームが増え、電圧抑制のための外付け回路を減らすことができます。

TPS7B81 には短絡および過電流制限機能が内蔵されているため、フォルト状態でもシステムを保護できます。スタンバイ時の消費電力が小さいことに加えて、軽負荷時のドロップアウト電圧が非常に小さいため、消耗したバッテリで動作する場合でもレギュレーションを維持できます。

TPS7B81 は、熱的に強化された 8 ピンの HVSSOP および 6 ピンの WSON パッケージで供給されます。どちらのパッケージも熱伝導性が高くサイズが小さいため、小型の設計が可能であり、電動工具、モーター ドライブ モジュール、バッテリ パックなど、スペースに制約のあるアプリケーションに適しています。