パッケージ情報
パッケージ | ピン数 VQFNP (RWE) | 56 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 2,000 | LARGE T&R |
TPS6594-Q1 の特徴
- 車載アプリケーション認定済み
- 下記内容で AEC-Q100 認定済み:
- デバイスは 3V~5.5V の入力電源で動作
- デバイス温度グレード 1:–40℃~+125℃の動作時周囲温度範囲
- デバイス HBM 分類レベル 2
- デバイス CDM 分類レベル C4A
- 機能安全準拠
- 機能安全アプリケーション向けに開発
- ASIL-D までの ISO 26262 システムの設計に役立つ資料を提供
- SIL-3 までの IEC 61508 システムの設計に役立つ資料を提供
- ASIL-D までの決定論的対応能力に対応
- ASIL-D までのハードウェア安全度に対応
- 入力電源モニタ と過電圧保護
- すべての出力電源レールの低電圧 / 過電圧モニタと過電流モニタ
- トリガ / Q&A モードを選択可能なウォッチドッグ
- レベル / PWM モードを選択可能な 2 つのエラー信号モニタ (ESM)
- 温度監視と高温警告およびサーマル・シャットダウン
- 内部構成レジスタと不揮発性メモリ (NVM) のビット整合性 (CRC) エラー検出
- 低消費電力
- シャットダウン時電流 2µA (標準値)
- バックアップ電源のみモード時 7µA (標準値)
- 低消費電力スタンバイ・モード時 20µA (標準値)
- 5 つの降圧型スイッチ・モード電源 (BUCK) レギュレータ:
- 出力電圧範囲:0.3V~3.34V (5、10、20mV 刻み)
- 4A (x1)、3.5A (x3)、2A (x1) の出力電流能力
- 4 つの BUCK のためのフレキシブルな多相機能:1 つのレールから最大 14A の出力電流
- 短絡保護と過電流保護
- 内部ソフトスタートによる突入電流の制限
- 2.2MHz/4.4MHz スイッチング周波数
- 外部クロック入力と同期可能
- 構成可能なバイパス・モードを備えた低ドロップアウト (LDO) リニア・レギュレータ (x3)
- リニア・レギュレーション・モードの出力電圧範囲:0.6V~3.3V (50mV 刻み)
- バイパス・モードの出力電圧範囲:1.7V~3.3V
- 500mA の出力電流能力 (短絡および過電流保護付き)
- 低ノイズの低ドロップアウト (LDO) リニア・レギュレータ (x1)
- 出力電圧範囲:1.2V~3.3V (25mV 刻み)
- 300mA の出力電流能力 (短絡および過電流保護付き)
- 不揮発性メモリ (NVM) による設定可能な電力シーケンス制御:
- 電力状態間のパワーアップおよびパワーダウン・シーケンスを設定可能
- デジタル出力信号を電力シーケンスに含めることが可能
- デジタル入力信号を使用して電力シーケンスの遷移をトリガ可能
- 安全に関連するエラーの処理を構成可能
- 32kHz 水晶発振器、バッファリングされた 32kHz クロックを出力可能
- リアルタイム・クロック (RTC)、アラームおよび周期的ウェイクアップ付き
- 1 つの SPI または 2 つの I2C 制御インターフェイス 、Q&A ウォッチドッグ通信専用の第 2 の I2C インターフェイス付き
- パッケージ・オプション:
- 8mm × 8mm の 56 ピン VQFNP、0.5mm ピッチ
TPS6594-Q1 に関する概要
TPS6594-Q1 デバイスは、位相ごとに 3.5A の電流を出力できる 4 つのフレキシブルな多相構成可能な BUCK レギュレータと、2A の電流を出力できる 1 つの追加の BUCK レギュレータを備えています。
すべての BUCK レギュレータは、内部の 2.2MHz または 4.4MHz、または外部の 1MHz、2MHz、4MHz のクロック信号に同期させることができます。EMC 性能を向上させるため、同期した BUCK のスイッチング・クロック信号にスペクトラム拡散変調を加える機能を内蔵しています。このクロック信号は、GPIO 出力ピンを介して外部のデバイスで利用することもできます。本デバイスは 4 つの LDO を備えています。3 つは 500mA の電流能力を持ち、負荷スイッチとして構成できます。1 つは 300mA の電流能力を持ち、低ノイズ性能が優れています。
不揮発性メモリ (NVM) は、デフォルトの電力シーケンスと設定 (出力電圧、GPIO の設定など) を制御するために使います。NVM は、外部からプログラムしなくても起動できるように事前にプログラムされています。本デバイスのレジスタ・マップに保存されたほとんどの静的設定は、多種多様なシステムの要求を満たすように本デバイスを構成するために、SPI または I2C インターフェイスを介してデフォルトから変更できます。 エラーが検出された場合にパワーアップ・シーケンスを止めるため、NVM はビット整合性エラー検出機能 (CRC) を備えており、システムが未知の状態で起動することを防止します。
TPS6594-Q1 は 32kHz の水晶発振器を内蔵しています。この発振器は、内蔵 RTC モジュールのための高精度の 32kHz クロックを生成します。バックアップ・バッテリ管理機能は、主電源からの電力が失われた際にボタン型電池またはスーパーキャパシタから水晶発振器とリアルタイム・クロック (RTC) モジュールに電力を供給します。
TPS6594-Q1 デバイスは、入力電源の電圧監視 、入力過電圧保護、すべての BUCK および LDO レギュレータ出力の電圧監視、レジスタとインターフェイスの CRC、電流制限、短絡保護、過熱事前警告、過熱シャットダウンなどの保護および診断機能を内蔵しています。 本デバイスは、MCU ソフトウェアのロックアップを監視するための Q&A またはトリガ・モードのウォッチドッグと、接続された SoC または MCU からのエラー信号を監視するための 2 つのエラー信号モニタ (ESM) 入力 (フォルト・インジェクション機能付き) も備えています。 TPS6594-Q1 はこれらのイベントを割り込みハンドラでプロセッサへ通知でき、MCU はそれに対する応答動作を実行できます。