JAJSXE8 October 2025 DRV8311-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスの SOx ピンは、ローサイド FET を流れる電流 (IOUTx) にゲイン設定 (GCSA) を乗算した値に比例するアナログ電圧を出力します。ゲイン設定は 4 段階に調整可能で、ハードウェア デバイス バリアントの場合はゲイン ピンによって、SPI デバイスまたは tSPI デバイス バリアントの場合は CSA_GAIN ビットによって設定されます。
図 7-28 に、電流センス アンプの内部アーキテクチャを示しています。電流センスは、デバイスの各ローサイド FET にセンス FET を用いて実装されています。この電流情報は電圧に変換され、CSAREF ピン (VREF) の電圧およびゲイン設定に基づいて SOx ピンに CSA 出力電圧として生成されます。CSA 出力電圧は、式 15 を用いて計算することができます
図 7-29 および図 7-30に、アンプの動作範囲の詳細を示しています。双方向動作の場合、入力電圧が 0V のときのアンプ出力は VREF/2 に設定されます。差動入力に変化があると、その変化に応じて出力電圧が GCSA の係数で増減します。アンプには定義されたリニア動作範囲があり、この範囲内でアンプは動作を維持することができます。
図 7-29 双方向電流検出の出力
図 7-30 双方向電流検出の領域