JAJSNX3B February 2024 – October 2025 TCAN1575-Q1 , TCAN1576-Q1
PRODUCTION DATA
TCAN1576-Q1 には、熱イベントに対して 2 つのトリガ ポイントがあります。1 つ目はサーマル シャットダウン警告で、温度がこの制限値を超えると、割り込みが発生します。2 つ目は、実際のサーマルシャットダウン (TSD) イベントで、デバイス保護のための動作です。デバイスの接合部温度がサーマル シャットダウンのスレッショルドを超えると、デバイスは CAN トランシーバおよび関連回路をオフにし、バスへの送信経路をブロックします。サーマル シャットダウンの割り込みフラグが設定され、マイクロプロセッサに通知するように割り込みが挿入されます。このイベントが発生した場合、たとえば CAN バスが VBATに短絡するなどのバス フォルトに対応する他の割り込みフラグが同時に設定されることがあります。この場合、デジタル コアと SPI インターフェイスは引き続き動作しています。約 300ms の時間が経過した後、デバイスは接合温度を再確認します。サーマル シャットダウン タイマ tTSD は、TSD フォルト発生時に開始し、TSD タイマの満了時点で TSD フォルトが解消されていれば、デバイスはスリープ モードへ移行します。サーマル シャットダウン プロテクト モードは、デバイスを通常モードまたはスタンバイ モードに変更するための SPI 書き込みは無視されますが、スリープ モードへの変更の書き込みは受け付けられます。
TSD イベントが発生し、フェイルセーフ モードが有効になっている場合は、基本的な処理は同様ですが、サーマル シャットダウン保護状態に入る代わりに、フェイルセーフ モードに入ります。
デバイスが VIO の低電圧状態にある間にサーマル シャットダウン イベントが発生した場合、フェイルセーフ モードが無効であれば、スリーブ モードに入ります。