JAJAAB1 November 2025 AM2752-Q1 , AM2754-Q1
オーディオ システムには、フレーム同期のサンプリング レートが異なり、かつクロック コントローラでなければならない部品がある場合があります。図 6-3 に、ASRC モジュールを使用して 1 つのクロック ドメインから別のクロック ドメインにオーディオ データを変換する方法の簡単な例を示します。送信オーディオ データと受信オーディオ データには異なるクロックがあるため、McASP は非同期モードで動作します。
この場合は、ASRC を使用して、フレーム同期サンプル レートを 48kHz から 96kHz に変換します。この例のフレーム同期サンプル レートが同じ場合、フレーム同期生成用のルート クロックが一致しないため、ASRC が必要です。2 つのルート クロック間のクロックのジッタは、最終的に、バッファのオーバーランまたは McASP でアンダーランが発生します。
このシステムでは、外部 ADC と DAC の両方がクロック コントローラです。ASRC は、SRC ブロックの 2 つのステレオ ペアをグループ化して、4 チャネルのオーディオを 48kHz から 96kHz のサンプリング レートに変換するように構成されています。ASRC モジュール内でグループ化されたチャネルを使用すると、オーディオの 4 チャネルすべてが入力と出力で同じタイミング ループを共有できます。
オーディオ データ フレームは、1 つの TDM4 ストリームに対する 4 つのオーディオ チャネルであり、ワード深度が 32 ビットであると想定すると、ADC のビット クロックは、48kHz = 4*32*48,000 = 6.144MHz でサンプリングされる 32 ビットワードの 4 チャネルの積に基づいて計算できます。DAC のビット クロックは 12.288MHz です。これは、96kHz のサンプリング レートが、同じチャネル数およびワード深度の ADC サンプリング レート 48kHz の 2 倍の速度であるためです。