McASP は多くの場合、多くのオーディオ デバイスが単一のクロック ドメインを共有するシステムとして設計されます。たとえば、TAS6754 は TDM16 をサポートできる 4 チャネル アンプです。つまり、単一の McASP のビット クロック、フレーム同期、およびデータ ピンを最大 4 つのアンプで共有できるということです。これら 3 つの信号のレイアウト設計は、インターフェイスの性能と信頼性に影響を及ぼします。
図 4-2 に、ビットク ロック信号を 4 つの異なるアンプに接続する 3 種類の信号トポロジを示します。
- フライバイ トポロジを使用する場合、バスの各ドロップによって作成されるトレース スタブは、長さが一様で、反射を低減するためにできるだけ短くする必要があります。このトポロジでは、クロック周波数とパターン長によっては、シグナル インテグリティの問題が発生する可能性があります
- 複数のデバイスでクロック信号を共有するには、LMK1C1104 などのクロック ファンアウト バッファを使用することを推奨します。ファンアウト バッファによりクロックをリドライブすることでポイント ツー ポイントのトレースの性能に近いシグナル インテグリティのクロック信号が生成されます。
- ツリー (T) 型またはスター型トポロジでは、単一のバスを分割して、各デバイスの長さが等価な分岐にします。作成されるブランチは、デバイスの長さが一様になるように作成された各スタブでできる限り短くする必要があります。
注: トポロジにかかわらず、信号の反射を抑制し、シグナル インテグリティを維持するため、すべての McASP 信号に直列終端抵抗をドライバの近くに配置することを推奨します。