AM275x には 16 のブート モード信号があり、ブートや他のブート構成パラメータに使用されるペリフェラルを決定するために、ROM で使用されます。16 のブート モード信号は SoC の特定のパッドに接続され、AM275x はブート モード パッド用に McASP0 インターフェイス パッドのほとんどを使用します。
各ブート モード パッドは、電源オン シーケンス中に、関連するブート モード信号のデジタル ロジック High または Low 状態を定義するための外部プルアップまたはプルダウン抵抗を必要とします。
McASP0 信号はブート モード ロジックと共有されるため、以下をチェックして保証することが非常に重要です。
- McASP0 インターフェイスに接続されているオーディオ デバイスには、最初の電源投入時またはリセット時にブート モード信号を駆動できません。たとえば、AM275x に対して PORz がアサートされている場合、McASP0 オーディオ デバイスはブート シーケンスが完了するまでリセット状態に保持される必要があります。
- 電源投入時またはリセット時ブート モード ロジックに外部ドライバが存在すると、予測不能なブート モード状態が発生します。
- 外部プル抵抗は信号トレースと直列に配置し、スタブを導入しないようにする必要があります。図 4-1 に、トレース スタブ付きとトレース スタブなしのプル抵抗の例を示します。設計時には、緑色の実装を再現する必要があります。
- 信号トレースのスタブ、特にビット クロックのスタブは、スタブによって生じる信号反射がタイミング誤差や信号歪みにつながる可能性があるため、オーディオ データの信頼性に影響を及ぼします。