JAJSF14H March 2016 – June 2025 TPS56C215
PRODUCTION DATA
出力過電流制限 (OCL) は、サイクル毎のバレー検出制御回路を使用して実現されています。スイッチ電流は、OFF 状態時にローサイド FET のドレイン - ソース間電圧を測定することで監視されます。この電圧は、スイッチ電流に比例します。ハイサイド FET スイッチのオン時間中、スイッチ電流は入力電圧、出力電圧、オン時間、出力インダクタ値によって決定される直線的なレートで増加します。ローサイド FET スイッチのオン時間中は、この電流はリニアに減少します。スイッチ電流の平均値はが、負荷電流 IOUT です。ローサイド FET のドレイン - ソース間電圧が電流制限に比例する電圧を上回った場合、ローサイド FET は電流レベルが OCL レベル未満になるまでオンのまま保持され、出力可能な電流が制限されます。負荷要求がコンバータの供給能力を上回るため、電流が制限されると出力電圧が低下する傾向があります。出力電圧が目標電圧の 68% を下回ると、UVP コンパレータがこれを検出し、1 × tSS の待機時間後にデバイスをシャットダウンします。デバイスは、14 × tSS のヒカップ時間経過後に再起動します。このバレー検出制御方式では、負荷電流は、OCL スレッショルドよりもピーク ツー ピーク インダクタ リップル電流の 1/2 分だけ高くなります。過電流状態が解消されると、出力電圧はレギュレーション値に復帰します。起動中に OCL 状態が発生した場合、デバイスは 1 ソフト スタート サイクルの待機時間なしで直ちにヒカップモードに移行します。