JAJSJX0A June 2021 – June 2025 TMCS1100-Q1
PRODUCTION DATA
TMCS1100-Q1 は、精度が高く、直線性に優れ、温度に対して安定性の高い DC または AC 電流測定が可能なガルバニック絶縁ホール エフェクト電流センサです。低ドリフトで、温度補償された信号チェーンにより、デバイスの温度範囲全体にわたって、フルスケールで 1% 未満に誤差を抑えています。
入力電流は 1.8mΩ の内部導体を通して流れ、そこで発生する磁界を内蔵ホール エフェクト センサで測定します。この構造により、外部コンセントレータが不要になり、設計が簡素化されます。導体の抵抗が小さいため、電力損失と熱放散を最小限に抑えます。ガルバニック絶縁が本質的に備える優れた絶縁性により、全寿命にわたって 600V の動作電圧、電流パスと回路との間で 3kVRMS の基本絶縁を達成します。内蔵の電気的シールドにより、優れた同相除去と過渡耐性を実現しています。
出力電圧は入力電流に比例しており、4 つの感度を選択できます。固定感度とすることで、TMCS1100-Q1 は 3V~5.5V の単一電源で動作でき、レシオメトリック誤差をなくし、電源ノイズ除去を向上させています。電流の極性は、正の入力ピンに流れ込む方向を正としています。VREF 入力ピンにより、ゼロ電流時の出力電圧を変更でき、双方向または単方向の電流センシングが可能です。
TMCS1100-Q1 の最大消費電流は 6mA であり、すべての感度バリアントは -40℃~+125℃ の動作温度範囲で仕様が規定されています。