JAJSJX0A June 2021 – June 2025 TMCS1100-Q1
PRODUCTION DATA
VREF ピンで外部から TMCS1100-Q1 に供給されるリファレンス電圧によって、ゼロ電流出力電圧 VOUT、0A が決まります。このゼロ電流出力レベルと感度によって、デバイスの測定可能な入力電流範囲が決まり、絶対最大定格 表に示すように単方向または双方向の検出が可能になります。図 8-12は、 VREF電圧が 0V、1.25V、2.5V に変化したときの TMCS1100A2-Q1 の伝達関数を示します。デバイスのゼロ電流出力電圧をシフトすることで、測定可能な入力電流のダイナミックレンジを変更できます。
図 8-12 VREF 電圧が変化したときの入力電流と出力電圧との関係このピンの入力電圧は、分離型の高精度リファレンス電圧、分圧器、ADC リファレンス電圧、グランドなど、任意の外部電圧源または電位から供給できます。VREF ピンは約 1MHz で内部回路によってサンプリングされ、バッファされてからデバイスの信号チェーンに供給されます。外部のリファレンス電圧によって、約 1μA の見かけ上の DC 負荷が観測されます。サンプリングのセトリングによる誤差を防止するため、ソース インピーダンスは電気的特性で規定されているレベル未満に維持してください。