JAJSOU6A October   2023  – October 2025 TPS2HCS10-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
    1. 5.1 バージョン A パッケージ
    2. 5.2 ピン配置 - バージョン A
    3. 5.3 バージョン B パッケージ
    4. 5.4 ピン配置 - バージョン B
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 SPI のタイミング要件
    7. 6.7 スイッチング特性
    8. 6.8 代表的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 保護メカニズム
        1. 8.3.1.1 過電流保護
          1. 8.3.1.1.1 突入時間 — 過電流保護
          2. 8.3.1.1.2 過電流保護 — 定常状態動作
          3. 8.3.1.1.3 プログラマブル ヒューズ保護
          4. 8.3.1.1.4 即時シャットダウン過電流保護 (IOCP)
          5. 8.3.1.1.5 自動再試行とラッチ オフ動作
        2. 8.3.1.2 サーマル シャットダウン
        3. 8.3.1.3 逆極性バッテリ
      2. 8.3.2 診断機能
        1. 8.3.2.1 ADC 内蔵
        2. 8.3.2.2 デジタル電流センス出力
        3. 8.3.2.3 出力電圧測定
        4. 8.3.2.4 MOSFET 温度測定
        5. 8.3.2.5 ドレイン - ソース間電圧 (VDS) の測定
        6. 8.3.2.6 VBB 電圧の測定
        7. 8.3.2.7 VOUT のバッテリへの短絡とオープン負荷
          1. 8.3.2.7.1 チャネル出力 (FET) が有効な測定
          2. 8.3.2.7.2 チャネル出力がディスエーブルの検出
      3. 8.3.3 並列モード動作
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 状態遷移図
      2. 8.4.2 出力制御
      3. 8.4.3 SPI モード動作
      4. 8.4.4 障害通知
      5. 8.4.5 SLEEP
      6. 8.4.6 CONFIG/ACTIVE
      7. 8.4.7 LIMP_HOME 状態 (バージョン A のみ)
      8. 8.4.8 バッテリ電源入力 (VBB) 低電圧
      9. 8.4.9 低消費電力 (LPM) 状態
        1. 8.4.9.1 MANUAL_LPM 状態
        2. 8.4.9.2 AUTO_LPM 状態
    5. 8.5 TPS2HCS10-Q1 のレジスタ
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
        1. 9.2.2.1 熱に関する注意事項
        2. 9.2.2.2 容量性充電モードの設定
      3. 9.2.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 サード・パーティ製品に関する免責事項
    2. 10.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 10.3 サポート・リソース
    4. 10.4 商標
    5. 10.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 10.6 用語集
  12. 11改訂履歴
  13. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

説明

TPS2HCS10-Q1 デバイスは、シリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI) を介して制御されるデュアルチャネルのスマート ハイサイド スイッチであり、電源分配やアクチュエータ駆動用途を目的としています。このデバイスには堅牢な保護機能が内蔵されており、短絡や過負荷の状態から出力ワイヤと負荷を確実に保護できます。このデバイスは SPI 経由で構成できる過電流保護機能を搭載しており、大きな突入電流を必要とする負荷に対応できる十分な柔軟性と強化された保護機能を実現します。このデバイスには、過負荷状態が持続した場合にスイッチをオフにする、電流と時間の関係を設定可能なヒューズ特性 (プログラマブル ヒューズ プロファイル) も組み込まれています。これらの 2 つの機能を組み合わせた完全な保護機能により、あらゆる負荷プロファイルに対してワイヤ ハーネスを最適化できます。

このデバイスは、パワー ディストリビューション スイッチ アプリケーションの ECU 負荷用に、SPI で構成可能な容量性充電モードをサポートしています。このデバイスには、低消費電力モード (LPM) が 2 種類あり、自動エントリ モードと手動エントリ モードを備えています。これにより、デバイス自身の消費電流を約 10 〜 20μA に抑えつつ、負荷側の ECU に電流を供給することができます。

TPS2HCS10-Q1 デバイスは SPI による高精度のデジタル電流検出も備えているため、負荷の診断も強化されます。負荷電流、チャネル出力電圧、出力 FET 温度をシステムの MCU に報告することで、スイッチや負荷の障害を診断することができます。

TPS2HCS10-Q1は、PCB の実装面積を削減できる HTSSOP パッケージで提供されています。

パッケージ情報
部品番号パッケージ (1)パッケージ サイズ(2)
TPS2HCS10-Q1PWP (HTSSOP16)5mm x 6.4mm
供給されているすべてのパッケージについては、セクション 12 を参照してください。
パッケージ サイズ (長さ × 幅) は公称値であり、該当する場合はピンも含まれます。
TPS2HCS10-Q1 概略回路図概略回路図