JAJA981 August   2025

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1S パラメータ定義
    1. 1.1 挿入損失 (S21)
    2. 1.2 反射損失 (S11)
  5. 2FPD-Link™シリアライザ ボディの高速信号設計の例
    1. 2.1 設計例の概要
    2. 2.2 高速 FPD-Link レイアウト設計の重要なポイント
  6. 3反射損失に影響を与える要因と最適化ガイドライン
    1. 3.1 伝送ラインのインピーダンスの影響
    2. 3.2 AC カップリング コンデンサ ランディングパッドの影響と最適化
      1. 3.2.1 低減の方針:アンチパッドの実装
      2. 3.2.2 Ansys®HFSS によるシミュレーション結果
    3. 3.3 スルーホール コネクタのフットプリントの影響と最適化
      1. 3.3.1 スルーホール コネクタ ビアのアンチパッドの影響
        1. 3.3.1.1 Ansys®HFSS によるシミュレーション結果
      2. 3.3.2 周囲のグランド ビアの影響
        1. 3.3.2.1 シミュレーション結果 (周囲のグランド ビアの影響)
      3. 3.3.3 非機能性パッドの影響
        1. 3.3.3.1 シミュレーション結果 (非機能性パッドの衝撃)
    4. 3.4 一般的な信号ビアの影響と最適化
      1. 3.4.1 シミュレーション結果
    5. 3.5 ESD ダイオードの寄生容量の影響と最適化
  7. 4まとめ

反射損失 (S11)

次のリストは、反射損失 (S11) を示しています。

  • 伝送パス内のインピーダンスの不整合に起因する反射電力を測定します。
  • 電力はデシベル (dB) で表されます。
式 2. S 11 ( d B ) = 20 × log 10 ( V r e f l e c t e d V i n p u t )
  • 絶対値が大きいほど、インピーダンス整合が良好であり、反射電力が低くなります。
注: このアプリケーション ノートの主な焦点は、パターン インピーダンスを最大化して反射損失 (S11) 性能を強化することです。挿入損失 (S21) は、パターン長を短縮するか、低損失の誘電体を採用することにより、最小限に抑えることができます。対照的に、S11 は管理がより困難であり、S11 には信号経路全体にわたる厳密なインピーダンス制御が求められます。インピーダンス制御は、設計の成功の鍵となります。この制御は、S11 を直接向上させるだけでなく、反射とエネルギー損失を軽減することで、間接的に S21 を最適化するからです。