このセクションでは、FPD-Link シリアライザをベースとする設計例を示します。シリアライザは、単一の同軸チャンネルを介してリモート ディスプレイに動画データを送信するために使用されます。データ転送速度は最大 13.5Gbps で、4K ディスプレイの表示をサポートします。以降のすべての分析およびシミュレーションは、この例に基づいています。図 2-1 に、シリアライザ PCB 上の FPD-Link チャネル全体の構造を示します。図 2-2は、FPD-Link シリアライザ チャネルの対応する PCB 3D モデルです。
主な設計仕様:
- PCB スタックアップ:この例は、標準的な FR-4 材料 (誘電率 Dk = 4.3、損失率 Df = 0.02) を使用した 6 層のスタックアップ構造を基にしています。
- 主要な構成部品:FPD-Link シリアライザ チャネルの全体には、IC ピン、シングルエンド伝送線路、ESD ダイオード、AC カップリング コンデンサ、シグナル ビア、およびスルーホール同軸コネクタが含まれます。
- 臨界周波数ポイント:FPD-Link のライン レートは最大 10.8GHz および 13.5GHz まで対応し、4K+ 解像度のディスプレイをサポートします。注目すべき周波数はラインレートの半分であり、具体的には 5.4GHz と 6.75GHz です。